企業ネットワーク最前線

IDC入谷氏「第3のプラットフォームへの投資で出遅れる日本企業」

文◎百瀬崇(ライター) 2014.05.01

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

「企業がイノベーションを起こすために、ITインフラの変革が求められている」――。IDC Japanの入谷光浩氏は2014年4月に行われたA10ネットワークスのプライベートイベント「A10 Forum 2014」で講演し、こう主張した。そこで必要とされるのが、同社の提唱する「第3のプラットフォーム」への移行だ。


「クラウドとビッグデータ、モビリティ、ソーシャルビジネスの4つを柱とするのが『第3のプラットフォーム』。この第3のプラットフォームが今、企業で構築されようとしている」

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストの入谷光浩氏によると、第3のプラットフォームが構築されるようになったのは2006年からのこと。過去を遡れば、メインフレームを中心とした「第1のプラットフォーム」と、クライアントサーバーで構築された「第2のプラットフォーム」の時代が続いてきた。

IDC Japanが提唱する「第3のプラットフォーム」
 

コンシューマー向けのITが企業でも活用される時代

3つのプラットフォームの違いについて、入谷氏はユーザー数やアプリケーションの数などを挙げて説明した。

1964年から始まったとする第1のプラットフォームは、全世界のユーザー数が数百万人程度であり、アプリケーションも数千種類ほどしかなかった。ITプロダクトは企業向けに設計されたもので、「ハードウェアだけでなくソフトウェアによるサービスも提供され始めた」という。

第2のプラットフォームは1981年を起点とする。ユーザーが数億人規模に増加し、アプリケーションも数万種類規模に増えてきた。ITプロダクトは企業向けにデザインされているが、それをコンパクト化、シンプル化させてコンシューマーにも提供されるようになった。「(先進国では)誰もがITプロダクトを使うようになり、それによってITを活用したビジネスも生まれてきた」と入谷氏。

そして第3のプラットフォームでは、ユーザーが数十億人規模となり、アプリケーションは数百万規模に増えてきた。ITプロダクトの多くはコンシューマー向けに設計され、機能を拡張したものを企業が利用するようになった。「様々な情報をもとに人々の生活やビジネスにイノベーションを起こしていく時代を迎えており、2020年には第3のプラットフォームが主流になっているはずだ」


第1・第2・第3のプラットフォームそれぞれの特徴
第1・第2・第3のプラットフォームそれぞれの特徴と違い


入谷氏は第3のプラットフォームの事例をいくつか紹介した。そのうちの1つが、米国の自動車保険会社によるビッグデータ活用。米国の自動車保険会社は、顧客の車の修理手続きまで行う必要があるが、米国の国土は広大だ。なかには雹(ひょう)がよく降る地域もあり、従来、雹が降ると車の修理の要望が殺到し、自動車保険会社の担当者はそのたびに苦労を強いられていた。

だが、ビッグデータを活用することで、天気予報や地理的な特徴など、様々な情報を集めて分析できるようになった。そしていつ雹が降るのか、どの地域に降るのか、その地域にはどんな車種が多く、どんな部品が必要となるのかといったことを予測し、あらかじめ自動車修理工場の手配を行えるようになったのだという。「こうしたことを行うためにはイノベーションを起こす必要であり、それにはいくつかのポイントがある」と入谷氏は話す。

 

スペシャルトピックスPR

netscout1908
synology1907
cloudian1907

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoTの課題解決! 10の最強メソッド
[課題1]IoTで何をすればいいのか分かりません [課題2]IoTを推進できる人材が社内にいません [課題3]中小企業でもIoTで成果は出せますか? [課題4]いつまで経ってもPoCを“卒業”できません… このほか10の課題を解決する最強メソッドを紹介!

●[インタビュー] オプテージ 荒木誠社長「情報・通信の事業統合は必然 ローカル5Gには多くの可能性」 ●DDoS対策にさらなる価値を ●イタリア発ローカル5G、日本へ ●ローカル5Gとキャリア網を連携 ●住商らが国内初ローカル5G実験 ●資生堂やドコモも参入!ビューティーテック ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ネットスカウトシステムズNWを隅々まで可視化してDDoS対策
ボリューム型もL7攻撃も防ぎ切る!

世界最大級の監視システムATLASで全世界のDDoS攻撃を防ぎ続ける!

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

アクセスランキング

tc1904

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます