インターネットイニシアティブ(IIJ)と平田機工は、製造業のスマートファクトリー化やものづくり現場におけるプロセス改革を推進するソリューション「Cognitive Factory(コグニティブ・ファクトリー)」を9月1日より提供開始する。
「Cognitive Factory」の全体像 |
平田機工は、熊本県熊本市に本社を置く生産設備メーカー。主力は自動車や半導体、家電で、トヨタ自動車や日立製作所、米ゼネラル・モーターズ(GM)、英ダイソンなど、国内外の有力企業を顧客としている。同社グローバル事業本部 IoTソリューショングループ次長の神田橋嗣充氏はCognitive Factoryを提供する狙いについて、「IoTで生産性を高め、製造現場の閉塞感を打破したい」と説明する。
Cognitive Factoryはステップ1~4の4段階に分けて提供される。
ステップ1の「つながる」では、ビデオ通話やチャットボット、データ共有などのコミュニケーションツール、監視カメラ、IoTセンサーなどを生産ラインに導入し、リアルタイムにコミュニケーションを取ったり、可視化することで、生産活動の効率化やコスト削減を図る。
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ステップ1ではコミュニケーションツールの活用による業務効率化を図る |
チャットボットについては、工場の機能要件に合致し、価格優位性もあるという理由から「Microsoft Teams」を基にIIJが開発・提供する。チーム間での理像・センサー情報の共有などの用途を想定している。
ステップ2の「まとめる」では、生産管理・トレーサビリティ・品質管理・設備管理・保全管理や製品のトレーサビリティに関する情報管理の自動化とダッシュボードでの「見える化」により、品質や生産性の向上を実現する。
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ステップ2では、5つの管理機能の自動化やダッシュボードでの「見える化」を実現する |
ステップ1は既存製品の組み合わせであるのに対し、ステップ2は「オーダーメード」となっている。