「xSync」ブランドでビジュアルコラボレーションを展開間下氏ははじめに、自社の事業概要とあわせて、「xSync(バイシンク)」のブランド名で展開しているビジュアルコラボレーションツールについて次のように説明した。
「親会社のブイキューブが提供するWeb/テレビ会議システム『V-CUBE』は、顔・表情を見ながらいつでもどこからでもやり取りできるビジュアルコミュニケーションツール。一方、当社が提供するビジュアルコラボレーションツールは、PCなどに表示されたデータをリアルタイムに共有・編集できる協働作業のためのツールと位置付けている」
ビジュアルコミュニケーションとビジュアルコラボレーションの違い
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企業向けの具体的なソリューションとなるのが、海外拠点も含めたグローバルなビジュアルコラボレーションにも対応できるクラウド型サービス「xSync Prime Collaboration」だ。インフラ部分にIBMのクラウドサービス「SoftLayer」を採用し、「セキュアなグローバル高速ネットワーク、全世界に展開されるデータセンター、迅速・柔軟に組める構成によって安心・安全な通信環境を実現している」という。
パイオニアVC 代表取締役副社長 間下浩之氏 |
日本ならではの集合型会議でいかに生産性を上げるか「日本人には集まって仕事をするという習慣、カルチャーがある」
間下氏は、テレワーク推進の動きが活発化する一方で、なかなか企業に普及しない理由として、作業環境におけるプライバシーやセキュリティ、労務時間管理、評価制度などの問題点を指摘。非常時はともかく、日常的なテレワークは難しいとしたうえで、日本企業に根付いたビジネス文化に着目し、「むしろ集まることを是として、いかに生産性を高めるかが重要」と説いた。
この考え方を会議に当てはめたものが、xSyncでもある。1つの部屋・拠点での集合型会議をいかに効率化するか、さらに複数の会議室をつないでどう生産性を高めるかが、このソリューションの役割だという。
集合型会議の効率化のステップ
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間下氏は、会議室の中で起こりがちな課題をスクリーンに映し、機器のセッティングや資料の準備、PC画面の切り替え等々の作業による時間のロスや思考の寸断が、会議の質を低下させ、ひいては組織力の低下を招くと指摘。「無駄な時間の排除と、地位・部門・国を越えて有益な情報を双方向に伝達・共有し議論する全員参加型会議による『会議室のワークスタイル改革』で、生産性と組織力を向上させられる」と提言した。
会議室の中で起こりがちな種々の課題 |