BIGLOBE、11月末までにRPKI導入 安全な経路情報検証で通信を保護

ビッグローブは2025年10月3日、インターネットのルーティングセキュリティを高める仕組み「RPKI(Resource Public-Key Infrastructure)」を11月末までに自社ネットワークへ導入すると発表した。

RPKIは、IPアドレスの正当な使用権限を電子証明書「ROA(Route Origin Authorization)」として登録し、経路情報を検証する「ROV(Route Origin Validation)」によって不正な経路を排除する仕組み。

RPKIは、BGP(Border Gateway Protocol)の脆弱性を突いた経路ハイジャック対策として世界的に普及が進んでおり、国内でも総務省のサイバーセキュリティタスクフォースで導入指針が議論されてきた。ビッグローブはこの導入により、利用者に安心・安全な通信環境を提供できるとしている。

RPKIの運用イメージ

RPKIの運用イメージ

ビッグローブはまた、長崎県立大学情報システム学部・岡田雅之教授の研究室と共同で、ROAの正当性を独自パラメーターで評価する仕組みを開発し、特許を申請した。誤ったROAが公開された場合でも正規の通信を誤って遮断しないことを目的としたもので、2026年度の実装を予定している。

岡田教授は「様々な事業者がROVの導入を検討、試行しているが、ビッグローブのように安全面を特に重視した導入は他に類を見ない」とコメントしている。

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