ソフトバンクは2025年9月4日、ワイモバイルブランドの新料金プラン「シンプル3」を発表した。9月25日から提供開始する。
シンプル3は、データ容量に応じたS(5GB)・M(30GB)・L(35GB)の3タイプを用意。Sは従来の4GBから増量する。基本料金はSが2780円、Mが3780円、Lが4780円で、現行プランの2150円、3650円、4650円から値上げとなる(いずれも税抜)。
ただし、各種割引の強化により、実質料金は抑える。支払いにPayPayカードを利用した場合の毎月の割引額を従来の170円から300円、PayPayカード ゴールドは500円に増額。また、Sでおうち割 光セット(A)を適用した場合の割引額を従来の1000円からM/Lと同額の1500円にする。これらすべての割引を適用後の月額料金は、Sが780円、Mが1780円、Lが2780円となり、現行プランより200円安くなる。
新料金プラン「シンプル3」の概要
海外ローミング無料やPayPay連携で付加価値向上
海外データ通信の無料化も新プランの特徴だ。来年夏頃までは従来の海外あんしん定額(定額国L)が基本使用料に含まれ、それ以降は毎月2GBまでを追加料金なしで利用できる。
さらにLYPプレミアム特典(LINEスタンプ1500万種類使い放題、ヤフーショッピングで毎日最大7%のPayPayポイント付与)に加え、PayPay決済回数に応じて最大10GBまでデータ容量をプレゼントする新サービスも開始する。
ソフトバンク 専務執行役員 コンシューマ事業推進統括の寺尾洋幸氏は新プランについて、電気料金やセキュリティ対策費などのコスト増への対応が必要な中、単純な値上げではなく、「事業基盤維持とお客様への価値提供の両立」を図ったと説明。グループ経済圏も活用しながら競争力を保っていく戦略だ。
ワイモバイルの契約者数は1200万を突破しているが、今回の新プランで更なる成長を目指したい考え。来週からGoogle Pixel 9aの取り扱いも開始するなど、端末ラインアップも強化する。