美作市が新庁舎のWi-Fiにジュニパー「Mist」を採用、無線・有線を統合管理

双日テックイノベーション(STech I)は2025年9月4日、岡山県美作市へ、ジュニパーネットワークスが提供するMist platform(Mist)を導入したことを発表した。

美作市では2025年5月の新庁舎への移転を機に災害対策拠点としての機能強化、市民サービスの向上、職員の働き方改革などを目指してIT環境の整備を進めた。特に、限られたIT人材リソースの中で効率的かつ持続可能なネットワーク環境を構築することが急務となっていたという。

美作市の担当者。右から、政策推進部 情報政策課 課長の花房昌史氏、係長の岡田佳昌氏、課長補佐の北村浩行氏

美作市の担当者。右から、政策推進部 情報政策課 課長の花房昌史氏、係長の岡田佳昌氏、課長補佐の北村浩行氏

旧庁舎ではWi-Fiアクセスポイント(AP)が少なく、庁舎全体でのWi-Fi利用ができないことが職員の柔軟な働き方を妨げている要因だった。また、Wi-Fiが利用できる環境においても、通信速度が突発的に低下するなどの不安定な状況が発生していた。また、管理ツールが不安定で、トラブル発生時の原因特定が困難な場面もあった。

今回導入したMistはクラウド型でAI技術を活用できるシステムであり、IT人材が限られた地方自治体でも職員自身が運用できる点が特徴だ。

新庁舎では、AP数が旧庁舎の約3倍に増加(約50基+外部拠点に約10基)した。新庁舎全体で快適な無線環境を構築しており、使いやすい管理画面とAIアシスト、ジュニパーネットワークスのスイッチ機器を含めた無線と有線の統合管理によって、トラブルの迅速な把握と対応が可能となった。職員自身による効率的な運用を実現しているという。

また、市民サービスの向上と働き方改革の推進にも貢献。半フリーアドレス制の導入や業務PCのモビリティ向上により、職員の柔軟な業務スタイルが定着している。

セキュリティに関しては、管理外のPCが勝手に接続できない設計とすることでネットワークの安全性が向上。セキュリティインシデントのリスクを大幅に低減している。

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