大日本印刷(DNP)は2025年5月21日、AI相談員を活用した「メタバース役所×離コンパス」の実証事業で、その有効性を確認したと発表した。
「メタバース役所」内の実証事業のイメージ
今回の実証は、DNPが運用するバーチャル空間「メタバース役所」に、日本加除出版が提供する法律支援サービス「離コンパス」のAIカウンセラー機能を実装したAI相談員を配置。行政サービスに対する住民のアクセシビリティ向上と職員の業務負荷軽減について検証した。実施期間は3月11日~3月25日で、7自治体が実証に参加した。
同実証期間において、105名がメタバース役所に来場し、75件の具体的な相談が寄せられた(利用者属性 : 女性約55%・男性約45%、30代約20%・40代約55%・50代約20%)。約85%の利用者がAIとの対話を自然と感じ、約65%が心の軽減を実感したそうだ。また、「登録不要」「匿名性の高さ」「24時間利用できる」など、実際の窓口相談と異なる点が高く評価されたという。
アンケート結果と参加自治体からの声