NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTコノキューは2025年4月16日、三越伊勢丹グループの広島三越・岩田屋三越と、デジタル技術を活用した新たな接客の実現を目指すための取り組みを開始したと発表した。
実際のデジタル技術を活用した接客の様子
同取り組みでは、広島三越と福岡の岩田屋三越でリアルタイム映像伝送が可能な環境を構築し、広島三越にいる顧客に対してリモートで岩田屋三越の商品を紹介し、地域間の顧客送客の可能性を検証した。
具体的には、NTT Comが提供するディスプレイ型のコミュニケーションデバイス「OPEN HUB Window」と、コノキューが開発するXRグラス「MiRZA」「NTT XR Real Support」を用い、約250km離れた広島-福岡間を接続し、広島三越にはないブランドの商品など、離れた店舗にある商品が手元にあるように感じる新しい購買体験を顧客に提供した。
今回の取り組みのイメージ
顧客からは、「OPEN HUB Windowの映像が鮮明で商品細部まではっきり見えたので、本当に来店した感覚を味わえた」「(MiRZAをかけて)店舗を歩いている視点からの映像を見られたので、生中継感がありワクワクした」との評価を得た。また、同取り組みでの接客体験後、実際に広島から福岡の岩田屋三越へ来店した顧客がいたことから、地域間の顧客送客の実現に一定の効果を確認できたとしている。