NTT西とシスコ、コヒーレントプラガブルオプティクスを活用したC+Lバンドの拠点間接続を実証

NTT西日本とシスコシステムズは2025年3月19日、IPと光伝送機能を統合的に制御する「コヒーレントプラガブルオプティクス」を活用したC+Lバンドでのフィールド接続を、大阪府内の拠点間(約60km)で3月13日に実証したと発表した。

構成イメージ

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光ファイバーの大容量化にあたって、従来はCバンド(1530~1565nm)・Lバンド(1565~1625nm)ともにトランスポンダーおよびWDM(波長分割多重)伝送装置での実現が主だったが、光電変換・送信機能を光トランシーバーに集約した「プラガブルモジュール」の登場により、ルーターへの搭載も可能となった。

今回、NTT西日本ではCバンドで先行しているコヒーレントプラガブルオプティクスに着目し、Lバンドについても同技術を活用したC+LバンドWDM伝送構成を世界で初めて構築した。Cバンド・Lバンド問わず、直接WDM伝送装置へ接続することで、従来と同等な大容量ネットワークでありながら、従来構成比約50%の消費電力および約30%の導入スペースが削減可能になるという。

実証の結果、Cバンド対応装置とコヒーレントプラガブルオプティクスのLバンド対応で先行するシスコのRON(Routed Optical Networking)技術を組み合わせ、従来の約2倍の超大容量伝送を確認した。また、IPと光伝送を融合したネットワーク構成において、省電力・省スペースかつ安定した通信を実現。さらに、既存の光ファイバーインフラを使用し、Cバンド・Lバンドともに伝送品質や光学的パラメータ等を評価し、十分な伝送特性を満たした拠点間の光到達性を確認できたという。

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