楽天モバイルは2025年1月20日、米国の商務省国家電気通信情報庁(NTIA)の助成金「Public Wireless Supply Chain Innovation Fund」をもとに実施される、Open RAN推進プロジェクトに採択された各無線機器(RU)ベンダーのパートナーとして参画し、米国に拠点を置くベンダーのオープンなRUの商用展開を支援することを発表した。
同社は日本国内でOpen RANモバイルネットワークを構築しており、その知見を生かして米国においてもOpen RANネットワーク推進に貢献していくとしている。
プロジェクトに採択されたBattelle Memorial Institute、Microelectronics Technology, Inc.、Eridan Communications, Inc.、Airspan Networks, Inc.のベンダー4社が開発するオープンなRUの商用展開に必要な検証とインテグレーションを同社が行い、商用ネットワークでの実証実験を支援するという。実証実験はOpen RANに対応した楽天シンフォニーの分散ユニット(DU)および集約ユニット(CU)を用いて実施する予定とのことだ。
この助成金はOpen RANの構築を支援し無線市場の競争を促進することで、グローバルなサプライチェーンを強化していくことを目的として交付されるもの。各ベンダーは3GPPや、O-RAN ALLIANCEが定義する国際的な規格であるO-RAN仕様に準拠したRUの開発・商用展開を目指す。