NTT、ITU-T主催の国際会議でIOWNを活用した大規模AIインフラを提案 公的標準策定の必要性で合意

NTTは2024年12月13日、同月9日に開催されたITU-T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)が主催する「CxO ラウンドテーブル会議」に出席し、近年のAIの大規模化に伴う課題を、郊外型データセンター(DC)のリモート拠点上の分散型処理やAIコンステレーションなどで解決する方針を提案し、公的標準策定の必要性が合意されたと発表した。

CxO ラウンドテーブル会議の参加者

CxO ラウンドテーブル会議の参加者

CxO ラウンドテーブル会議は、ITU-T局長が主催する国際会議で、情報通信業界のハイレベル幹部(CxO)やITU-Tの幹部が一堂に集い、今後優先して検討すべき課題や、それらの課題に関する標準化活動について今後の方向性や主要な行動分野を示すことを目的としている。

NTTは、現在急速に大規模化が進んでいるAI/LLM(大規模言語モデル)に対し、高性能(高速、低遅延、低消費電力)かつ柔軟で最適に動作する分散型ICT基盤の必要性などが高まっていることを示し、その実現に資する公的標準策定の重要性を提案した。この提案内容の重要性について、同会議に参加した世界各国のキャリア、ベンダー、公的機関等のハイレベル幹部から賛意が示されたという。

今回の成果を踏まえ、公的標準化と親和性の高い国際相互接続に関する技術仕様などについて、ITU-Tにて公的標準化活動を進めていくとともに、その実現に必要なIOWN Global Forumで仕様制定が進められているAPN(オールフォトニクス・ネットワーク)、DCI(Data-Centric Infrastructure)の技術によるICTインフラストラクチャの構築およびAIコンステレーションに関わる技術開発を加速させていくとしている。

 

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