業務用無線機器メーカーのフルノシステムズは2024年11月22日、無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」シリーズの新製品として、Wi-Fi 7(IEEE802.11be)対応機種「ACERA EW770」を発表した。2025年3月の発売を予定している。
2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯が使用可能で、伝送速度は合わせて1.79Gbps(理論値)。3周波数の同時使用が可能だ。
無線通信の高速化に加えて、有線LANの通信は10ギガビット・イーサネットとなり、給電規格はIEEE802.3bt (PoE++)に対応する。既存PoEスイッチでも動作するようIEEE802.3at(PoE+)に対応する省電力モードも搭載している。
また、ACERA EW770は、従来機種と同様の広い動作温度範囲(-10℃から+55℃)を確保している。Wi-Fi 7の通信の高速化に伴い、機種本体の発熱が従来規格の機種よりもさらに高くなるが、動作温度帯を従来通り幅広くとるために機器の面積を広く設計しつつ、設置後の環境親和性を最大限考慮した40㎜の超薄型構造とした。
40㎜の超薄型構造で圧迫感を軽減したデザインのACERA EW770(左)と従来機種のACERA 1320(右)の対比
価格はオープン。年間3万台の販売を目指すという。