ビジネス・企業

IoT+スマホアプリで救命士を招集――シスコ、三井不動産らが公開実験

文◎坪田弘樹(本誌) 2018.03.20

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

心停止で倒れた人を監視カメラが自動検知して、119番通報や救急救命士への発報・招集を行う――。シスコシステムズと三井不動産、Coaidoらが2018年3月20日、東京・日本橋で、IoTを活用した救急救命システムの実証実験を行った。卒倒後の発見・通報、スタッフの招集を迅速化することで「命の助かりやすい街」の実現を目指す。


“街で働く・住まう人”が救命プロセスに参加
今回開発した救命システムで主要な役割を担っているのが、次の3つだ。

1つが、卒倒した人を自動検知する(1)画像解析システム。シスコによれば、突然の心停止による卒倒には「特有の倒れ方」があり、それを街なかやビル・商業施設等に設置された監視カメラの映像から自動検知する。

検知後は(2)救命アプリのCoaido119と(3)Cisco Sparkで、それぞれ防災センターや救急救命士、救急隊等に通報する。


監視カメラ(赤丸)の映像を解析して、卒倒を自動検知する。右はCoaido119の画面


Coaido119はiPhone向けのアプリで、ワンタッチで119番通報を行うと同時に、施設の安全管理者やAED設置施設、救命講習受講者等に緊急度と位置情報を通報する。SOSの受信者が状況をすぐに把握できるうえ、映像や音声チャットで現場の情報を伝達・共有できるのが特徴だ。

もし、現場近くにCoaido119をインストールしたスマホを持ち歩いている救命士や医療関係者がいれば、救急隊が到着する前に現場に駆けつけて応急処置を施すことが可能になる。玄正氏は「一般の救命士も参加することで処置がグレードアップする」と話す。



付近にいる救急救命士が駆けつけることで、警備員等の助けも得ながら
迅速かつ的確な救命処置を行える可能性が高まる


なお、今回の実証実験では、画像解析システムから通報を受けた防災センターのスタッフが手動でCoaido119を使ったSOS発信を行ったが、将来的にはこの発信も自動化する計画だ。監視カメラのほか、見守りセンサーやウェアラブル端末と連携することで「自動検知して自動で助けを呼ぶ」システムの実現を目指す。



音声通話、映像共有のほか、ホワイトボードでの情報共有も可能。
画面に手書きした内容は、現場にいるスタッフも、Cisco SparkをインストールしたPCやスマホから確認できる


一方、Cisco Sparkは防災センターの現場状況把握や救命スタッフへの指示、情報共有に用いる。監視カメラの映像で状況を把握しながら、現場にいるスタッフ等に情報を伝達。また、ホワイトボード機能によって救命処置の現況などの情報を共有する(上写真)。

シスコ、三井不動産、Coaidoらは今回の実証実験の成果を踏まえ、他の地域にも横展開する考えだ。合わせて「他のアプリケーションとの連携も検討する」(シスコの鈴木氏)など、救命システムの機能拡充も進める。

スペシャルトピックスPR

1810watchguard
1810macnica
1810prtg

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】エッジコンピューティング最新案内
<Part1>モバイルキャリアが描くエッジ活用 <Part2>NTT東日本のエッジ拠点に潜入 <Part3>MEC標準化の最新動向 <Part4>AWSとAzureのエッジコンピューティング戦略 <Part5>製造業IoTを加速するEdgecross <Part6>エッジコンピューティングを支えるネットワーク

[インタビュー] ●ネットワンシステムズ 荒井透社長COO 
[ビジネス最前線]●SD-WAN×セキュリティで攻勢/●Ubiquitiが仕掛ける価格破壊 [技術&トレンド]●気づかぬ間に給電 [商品特集]●ネットワーク監視/●次世代FW

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ゾーホージャパン低価格フローコレクターで
シスコ機器を使い倒そう!

シスコ機器が備えるNetFlowやIP-SLAを活用し、きめ細やかな監視を!

リバーベッドテクノロジーアプリの体感品質を可視化 そのトラブル解決に留まらない効果とは?

「SaaSのレスポンスが遅い」。IT部門の悩みをリバーベッドで解消!

ライトL3スイッチ「SWX3100-10G」行き詰まる小規模NWを変革しよう

高価なレイヤ3スイッチには手が出ないが……。そんな悩みに、新たな選択肢をヤマハが提供する。

IntelligentAVAIエンジンで未知の脅威も自動検知

ウォッチガードのUTMに、マシンラーニングでマルウェアを検知する「IntelligentAV」機能も加わった。

Gigamon通信事業者での採用実績多数!
セキュリティ機器コストも大幅削減

今注目のネットワークパケットブローカー。そのNo.1メーカーとは?

PRTG Network Monitorネットワーク監視を簡単スタート!

NW監視の重要性は分かっているが、人材も予算も不足――。そんな企業に知ってほしいのが「PRTG」だ。

Big Switch Networksウンザリする運用管理とサヨナラ

大量のスイッチを個別に設定・管理する従来型NW運用を、Big Switch NetworksのSDNで革新しよう!

ユニアデックス次世代のネットワーク運用とは?

先進企業はもう始めている「Big Cloud Fabric」によるネットワーク運用変革を事例に学ぶ。

リボン・コミュニケーションズ多様なリアルタイムコミュニケーションでシームレスな通信を実現!

SBCを強みとする2社が合併して誕生したリボン・コミュニケーションズ

SAS Institute Japanデータ解析、もうやり尽くしたと思うのはまだ早い

さらなる品質改善やコスト削減を実現したあの先進企業とは?

潜伏する脅威をAIが検知!
産業用制御システムやIoTも守備範囲

日商エレクトロニクスのセキュリティ対策が“新ステージ”に突入する!

リボン・コミュニケーションズTeamsの電話機能にいち早く対応
UCを狙ったサイバー攻撃対策も

Microsoft TeamsとPSTNをつなぐリボン・コミュニケーションズ

UNIVERGE Aspire WX電話やUC機能を全方位にカバー
中小企業の多様な働き方を強力支援

NECが5年ぶりの中小向けキーテレフォン「UNIVERGE Aspire WX」

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

アクセスランキング

tc1809
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます