企業ネットワークの過去、現在、未来[第1回]企業ネットワークの20年間を振り返る

デジタル化、DXなど企業を取り巻くIT環境の変革の必要性が話題となってからすでに数年が経過しています。一方、企業にネットワークが導入されるようになってから25年以上経過しています。この記事では3回にわたり企業ネットワークの変遷を振り返り、現在、これからのあるべき姿について考えます。第1回では、日本でインターネットが普及し始めた1996年頃から2015年頃までの約20年間の企業ネットワークを振り返ります。

第1期:1996~2000年頃インターネット黎明期まずは企業ネットワークを、「Windows 95」が発売された1995年から一般的な製品ライフサイクルである5年を単位に振り返っていきます(図表1)。

図表1 企業ネットワークの年代

図表1 企業ネットワークの年代

Windows 95が発売されたことにより、「パソコン」という言葉がテレビ、新聞などのメディアでも一般的に使われるようになると時を同じくして「インターネット」も一般的になってきた時期です。パソコンもインターネットも、以前から存在はしていたものの企業において一般的ではありませんでしたが、インターネット接続機能が標準搭載されていたWindows 95を起爆剤として瞬く間に広がりました。総務省が2000年に公開した「通信利用動向調査」の「業者規模別 インターネットの利用率」では、1997年には従業員100人以上の事業所で20%しかなかったインターネット普及率は2000年には80.5%になっています(図表2)。

図表2 従業者規模別インターネットの利用率

図表2 従業者規模別インターネットの利用率

1999年にはNTTドコモによるiモードも開始しました。企業において、社員全員にメールアドレスを付与、社員一人に一台の端末という時代が始まったのです。

回線という面では、当時はインターネット接続料金が高額だったこともあり、数百Kbps程度、最大でも数十Mbps程度の接続が一般的でした。一部の大手企業では本社、大規模な事業拠点、工場などを相互接続するWANを構築し始めていましたが(図表3)、帯域はISDNの64Kbps~128Kbpsが大半でメガビット級の速度を利用できる企業は限られていました。

図表3 1996年から2005年ごろまでの主なネットワーク構成

図表3 1996年から2005年ごろまでの主なネットワーク構成

月刊テレコミュニケーション2021年8月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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