SPECIAL TOPIC5Gの「高速大容量」「超低遅延」を最大限に生かすライムライト・ネットワークスの「Limelight EdgeFunctions(エッジファンクション)」

2020年3月27日、5Gの商用サービスが始まった。現在はまだノンスタンドアローン方式での提供のため、5Gの「高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という特徴のうち、「高速大容量」しか実現していないが、数年後には5Gの特徴を最大限生かしたサービスが始まることは間違いない。そんな中、5G時代を見据え、注目を集めているのがエッジコンピューティングである。

ライムライトが提供するEdgeFunctionsとはEdgeFunctionsはサーバーレスのFunction-as-a-Service(FaaS)であるため、インフラの手配や管理について心配する必要もなくなる。また、ネットワークエッジで計算タスクを実行し、リクエストに応じて計算容量を自動的にスケーリングでき、リクエストの急増にも対処できるようになる。加えて過剰な調達がなくなることで、適切なコスト管理も実現する。さらに開発者フレンドリーであることも特徴だ。開発言語はNode.js、Python、Goをサポート。また「APIを呼び出すための強力なコマンドラインインタフェース(CLI)を実装している」とトーマス氏は言う。EdgeFunctionsは自己完結型で使うことはもちろん、外部のサービスと連携して使うこともできる。

Limelight EdgeFunctionsが実現できるユースケース例
Limelight EdgeFunctionsが実現できるユースケース例

ユースケースもさまざまEdgeFunctionsはすでにさまざまな場面で活用されている。動的な広告挿入への活用はその1つだ。「ユーザーがどんな場所でデバイスを使っているのかなどの情報を取得し、マニュフェストファイルをユーザーごとに書き換え、EdgeFunctionsでサードパーティの広告挿入サーバーを呼び出し、ターゲットを絞り込んで広告を打つ仕組みを構築。この仕組みにより売り上げの向上を実現している」とトーマス氏。また先の例と同様にユーザー情報を収集し、ユーザーごとにパーソナル化したストリーミングサービスの提供にも活用できる。

ユニークなところでは「コンテンツセキュリティを高めるソリューションとしても使える」とトーマス氏。例えばEdgeFunctionsをライムライトのDRM(デジタル著作権管理)ソリューションやDRMプロバイダーと連携させることで、コンテンツの無制限利用を防ぎながら配信することができるようになる。「アクセス制御やコンプライアンスという領域でもEdgeFunctionsは使われている」(トーマス氏)という。ユーザー認証やコンテンツへのアクセス制限のソリューションとして活用するケースもあるという。

A/Bテスト、IoT、eコマースにも有効ユースケースは動画配信周りだけではない。「A/Bテストにも活用できる」とトーマス氏。2つのWebページをEdgeFunctionsで配信し、どちらの方が高いエンゲージメントを得られるのか、容易に計測できるという。

また日本ではIoTのユースケースも登場している。製造現場ではIoT化が進んでいるが、そこで課題になるのが、レガシー機器への対応である。「ソフトウェアのアップデートが難しいデバイスがあったり、アップデートのワークフローが非常に複雑になったりしている。EdgeFunctionsを導入すれば、アップデート機能のコアシステムとして活用できる。新しいデバイスはレガシー機器の制約を受けることなく、最新のワークフローでアップデートを行うことができ、従来のレガシーもロジックを用いることで対応が可能になる」(トーマス氏)

eコマース領域ではタイムセールの開催など、アクセスが集中した際にユーザーを待たせるウエイティングルームづくりに活用したり、自動車業界では車載ソフトウェアのアップデートのソリューションとして活用しているという。「自動車のライフサイクルは長いので、EdgeFunctionsは有効に活用できる」とトーマス氏は付け加える。

スキルがなくても活用できるサービスを用意「今回、紹介したユースケースはごく一部」とトーマス氏が言うように、5Gの本格普及に伴い、さらに活用シーンは増えそうだ。5Gの持つ「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」という特徴を生かすには、「低遅延」を実現するコンテンツやソフトウェア配信の仕組みが不可欠になると考えられるからだ。

とはいえ「解決したい課題はあるが、Node.JS、Python、Goを扱える開発者がいない」という企業も多いだろう。そういう企業も「心配は不要だ」とトーマス氏。同社ではアドバンストサービスアーキテクト(ASA)という人材を抱えており、課題とビジョンを提示すれば、それを実現するソリューションを構築して提供してくれるサービスを用意しているからだ。

新しい生活様式になり、あらゆるもののオンライン化が急速に進んでいる。5Gの普及により、そのスピードはさらに増していくと考えられる。オンライン化が当たり前になればなるほど、遅延に対する目は厳しくなる。CDNとエッジコンピューティングの組み合わせは、これからの時代のオンラインサービスにとって欠かせないソリューションの1つになると言えそうだ。

<お問い合わせ先>
ライムライト・ネットワークス・ジャパン株式会社
URL:https://www.limelightnetworks.jp/
TEL:050-3628-1545
お問い合わせフォーム:https://www.limelightnetworks.jp/email/

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