NTT西×ひびき精機、ローカル5G活用の工場でリモート作業支援の検証開始

NTT西日本は2020年11月25日、ひびき精機の工場において、ローカル5Gを活用したリモート作業支援の共同トライアル検証を開始したと発表した。両社は今年4月にローカル5G活用のトライアル契約を締結し、8月末にはひびき精機の工場にローカル5G環境を構築していた。

従来、ひびき精機では工場に設置された工作機械の状態確認や、若手社員の指導を行うために、熟練工が都度現場へ駆けつける必要があり、工場間の移動に費やす時間が作業効率を下げているという課題が顕在化していた。また、コロナ禍において、現地に行くことなくリモートで作業する必要性が高まっていた。

これらの解決に向けて、今回のトライアルではローカル5Gの「大容量通信」特性を活用したリモート作業支援により、作業の効率化や技術伝承の実現性の検証を行う。


スマートグラスを活用したリモート作業支援

トライアルの特徴は以下の通り。

①リモート作業支援による作業効率化の実現や技術伝承への貢献

・熟練工が工作機械のリモート監視や若手社員のリモート作業指示を行うことで、作業全体の効率化や細部にわたる技術継承に貢献

②ローカル5Gによる大容量高速通信の活用
・大容量通信の特性を活かし、4K高精細映像を高速伝送
・約250m離れた拠点間でも安定した通信環境の構築

③SIM認証やオンプレミス構成による高セキュリティの実現

・SIM認証により、外部からの不正アクセスを制限
・アプリケーションもローカル5Gに閉じた構成にすることで、工場内データの漏えいリスクを配慮

なお、トライアルで使用するスマートグラスは、ブイキューブが提供している遠隔支援ソリューション(米リアルウェア社のスマートグラスと、NETIS登録の「V-CUBE コラボレーション」が連携している)。

将来的には、高精細映像を活用した「AIによる画像分析」や、今後ローカル5Gに実装される「低遅延通信」を活かした遠隔操作など、NTT西日本がめざすスマートファクトリーの実現にむけて技術検証を行うという。

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