多彩なローカル5G関連企業と連携 ワンストップで導入課題を解決

スリーダブリューは、ローカル5Gに関係する多様なプレイヤーと連携し、ローカル5Gを導入しようとする企業が直面する課題をワンストップで解決できる体制を整えている。年明けには横浜市の本社に自らローカル5G実験試験局を開設、デバイスやユースケースの検証環境として、ユーザー企業やパートナーに開放し、市場の裾野拡大につなげる。

導入課題のすべてに対応するローカル5Gの総合窓口スリーダブリューのローカル5G導入支援サービスの大きな特徴となるのが、同社の多彩なローカル5G関連企業とのつながりを生かし、ローカル5Gの導入を検討している企業の課題解決にワンストップで対応できる枠組みを整備している点だ。

例えばローカル5Gを導入しようとする企業にとって大きな問題となる基地局装置の選定・調達でも「当社に相談していただければ、ローカル5Gに当初より携わってきた知見と日本国内に最初に持ち込まれる無線機の検査を行うことが多い当社のメリットを生かし、数多くの製品の中からお客様の用途に最適なものを選択できます」と植田氏は説明する。さらに「希望するユースケースを具体化できるSIerを紹介したり、デバイスベンダーと交渉して、端末に必要な機能を実装することも可能」だという。

多様なローカル5Gプレイヤーをつなぐハブ、「ローカル5Gの総合窓口」として、スリーダブリューは企業の多様なニーズに対応していくというのである(図表2)。「お客様のやりたいことさえ決まっていれば、後はまるごと当社がやりますというのがコンセプト。無線の知識が全くない企業がローカル5Gのトレンドに乗れるようにしていきたい」と植田氏は意気込む。

図表2 スリーダブリューはユーザー企業とローカル5Gをつなぐハブの役割を担う

図表2 スリーダブリューはユーザー企業とローカル5Gをつなぐハブの役割を担う

2日かかる検証作業を6時間で終えてしまうローカル5G実験試験局の免許取得で不可欠となる登録点検も、スリーダブリューが特に強みを持つ分野だ。

5Gの基地局装置、特に現在ローカル5Gに割り当てられた28GHz帯に対応する機種は大半がアンテナと一体化されており、基地局の性能検査で使われる検査ポートが装備されていない。そのため、登録点検を電波暗室で実際に空間に電波を送出するOTA(Over The Air)で行う必要があるが、スリーダブリューはこれを効率化するシステムをアライアンスの中で築き上げてきた。

「大手基地局ベンダーから、他社が2日かけて行う測定作業を6時間で終えてしまうと評された」と植田氏は明かす。作業の効率化により、スリーダブリューは費用の低廉化や免許取得期間の短縮を実現しているのである。

スリーダブリューが検証予定のアクアポニックス(水耕栽培と養殖を掛け合わせた循環型農業)環境

2021年に開設するローカル5G設備を利用し、スリーダブリューが検証予定のアクアポニックス(水耕栽培と養殖を掛け合わせた循環型農業)環境。4Kカメラで生育状況を監視しながら、気温、湿度、降水量、風速、風向、水温、水位、土壌水分量などのデータを遠隔でモニタリング。肥料や魚のえさの補充もすべて遠隔から操作する

さらにスリーダブリューは、年明けにも横浜市都筑区の本社に、自らローカル5G実験試験局を開設する。顧客企業やパートナーに対し、ローカル5Gのアプリケーションや機器の検証環境として開放する計画だという。狙いは、ユースケース開拓を促進し、ローカル5G市場の裾野拡大をさらに加速させることだ。スリーダブリューのローカル5Gへの取り組みから、ますます目が離せない。

<お問い合わせ先>
株式会社スリーダブリュー
無線免許事業部
TEL:045-482-7842
E-Mail:info@vvvvvv.co.jp
URL:https://www.vvvvvv.co.jp/

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