SPECIAL TOPICコロナ対策でオンライン授業に全面切替 PAS-Kによる負荷分散で授業の品質を担保

今年4月、新型コロナウイルス感染症対策として緊急事態宣言が発令された。帝京大学ではそれを見越して、3月半ば頃、全面オンライン授業に切り替えるべく、WebサーバーとMediaサーバーを増強。また品質に問題が出ないよう負荷分散するため、ロードバランサーとしてパイオリンクのADC(アプリケーション・デリバリ・コントローラー)「PAS-K」を導入した。

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、今年の4月以降、ほとんどの大学では従来のように大人数が集まる講義室を使っての対面授業ではなく、オンラインで授業を行っている。1966年の創立以来、「実学」、「国際性」、「開放性」を教育指針として掲げてきた帝京大学もオンラインを主体とした授業に切り替えている。

学生がいつでも復習できるよう7年前より授業を配信帝京大学は本部のある板橋キャンパスを含め5つのキャンパスを有する総合大学である。その中でも板橋キャンパスに所属している医学部や薬学部、医療技術学部は、一般的な大学とは異なり、1つでも必修科目を落とすと留年となるため、学生も必死だ。

「当大学では7年前より教室で行われる講義はすべて収録し、15分以内に配信サーバーにアップして、いつでも学生が講義を復習できるようにしていた」と帝京大学本部情報センター 特命課長の大津信弘氏は語るが、収録された授業の映像は校内でしか見ることができない仕掛けのため、360台のPCが設置されている大学のPCルームは常に勉強する学生で満員だったという。

帝京大学の板橋キャンパス
帝京大学の板橋キャンパス



だが、緊急事態宣言が発令されると、大学は閉鎖されることになる。そのような状況でも学生たちにこれまで同様、学びの機会を提供するためには全面的にオンライン授業に切り替えることが必須となる。だがインターネット経由の配信となると、「従来の設備のままでは品質に問題が出る可能性が高くなる。そこでWebサーバーとMediaサーバーの増強とともに、ロードバランサーによる負荷分散をする必要があると判断した」と大津氏は振り返る。

だが時期はすでに3月に入っており、4月中旬には新学期が始まってしまう。そこでその新学期の開始に間に合うよう、ロードバランサーが手配できないか、まずは日頃、付き合っているネットワークベンダーに問い合わせた。だが、新学期に間に合わせることができるという回答は得られなかったという。

そこで大津氏は以前より知り合いのITコンサルタントに相談。するとそのITコンサルタントはPAS-Kの販売パートナーである日本ダイレックスを紹介。日本ダイレックスが提案したのがパイオリンクのPAS-Kである。

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