働き方改革の施策の1つとして、テレワークを進めている企業も多い。だが、本当に活用できているかというと、なかなかできていない企業も多そうだ。厚生労働省がLINEで実施した第1回「新型コロナ対策のための全国調査」の結果でも、「テレワークで仕事をしている」と回答した人はわずか5.6%だった。
なぜテレワークが進まないのか。e-Janネットワークス 経営企画室 サブリーダーの堀中敦志氏は「中堅・中小企業の場合、デスクトップPCを使っているところもまだまだ多く、貸与するPCの台数に限りがあること。また私用PCを使ってもよいとしても、PCを持っていない人は、特に若年層を中心に増えている。そうした理由からテレワークが進んでいないのではないか」と指摘する。
たとえ社員全員が私用PCを持っていたとしても、情報セキュリティ面を考えると「会社のネットワークに接続させることは現状難しい」と考えている企業も少なくないだろう。
e-Janネットワークス 経営企画室サブリーダーの堀中敦志氏
申込から1週間以内に利用できるワケこうしたテレワーク環境を整備するには課題だらけの企業に朗報がある。e-Janネットワークスの提供する「Splashtop for CACHATTO クラウドパック(以下、Splashtop for CACHATTO)」である。「最短1週間以内でテレワークを全社展開できる」と堀中氏は言い切る。
最短5営業日でテレワーク環境が実現できるのは、Splashtop for CACHATTOがリモートデスクトップ機能をクラウド型で提供するサービスだからだ。会社のPCを持ち帰りすることなく、自宅にある私物PCでも安全にテレワークが可能になる。
「マルチデバイス対応なので、私物PCはWindowsだけではなく、Macやタブレット、スマートフォンでも使用可能」と堀中氏は説明する。サーバーの設置などすることなく、接続先端末(会社PC)と利用端末(私物PCなど)に専用アプリをインストールするだけで、サービスの利用を即開始できる。
リモートデスクトップ機能を活用する最大のメリットは、「オフィスでのPC環境をなんの制限もなく実現できること」と堀中氏は語る。つまりテレワーク環境で社内と同じことができるということだ。
テレワークに最適なSplashtop for CACHATTO
最大の特徴はセキュリティの高さとはいえ、「自宅のPCからインターネット経由で会社のPCに入るのは、本当に安全なのか気になる」という人もいるだろう。その点も「心配無用」と堀中氏。
図表1を見れば分かるとおり、Splashtop for CACHATTOは、クラウドの仕組みを挟んで社内環境にアクセスする。そのため、「アンチウイルスソフトウェアがインストールされていないPCでも、マルウェアが社内に持ち込まれることはない」と堀中氏は断じる。VPNを整備することなく、通常のインターネット回線でも安心して接続できるというわけだ。
図表1 Splashtop for CACHATTOのシステム概要[画像をクリックで拡大]
もちろん情報漏洩対策もバッチリだ。Splashtop for CACHATTOは利用端末にデータを残したり、持ち出せたりできない設計になっている。「スクリーンショットを撮っても、そのデータを保存できるのは接続先PCだけで、利用端末には残せない」(堀中氏)。
セキュリティ面でもう1つ気になるのが、本人認証の仕組みである。例えば自宅のPCが家族共用の場合、IDとパスワードを自宅PCに記憶させてしまうと、本当に接続しているのが社員本人なのか確認できない。
Splashtop for CACHATTOなら、本人認証を手軽に行う方法を用意している。その1つがスマートログインだ。会社が支給しているスマートフォンなど、利用者が認証された端末を使って、自宅PCに表示された二次元コードを読み取り、ログインさせるという方法である(図表2)。
ちなみに表示される二次元コードの有効時間は60秒なので、なりすましも難しい。「この方法でも気になる場合は、スマートフォンの顔認証や指紋認証などを組み合わせれば、多段階認証となり、より強固な本人認証の仕組みになる」(堀中氏)。
図表2 Splastop for CACHATTOの認証/ログイン手順[画像をクリックで拡大]
このセキュリティの高さが評価され、「官公庁など、多くの公共機関で導入されている」(堀中氏)という。
セキュリティと利便性はトレードオフの関係にあるとよく言われるが、Splashtop for CACHATTOではそうした心配もない。Splashtop for CACHATTOはそのバランスを重視して開発されたソリューションだからだ。「動きも速く、パフォーマンスも気にならない」と堀中氏。
そのほか、Splashtop for CACHATTOでは、隠れ残業を防止するような機能も提供している。それが利用時間制御機能だ。「テレワークは隠れ残業になりやすい」と堀中氏。この機能を使えば、深夜や休日などにPCを使えないようにできる。ユーザーごとに設定できるが、「職責で分けているところが多い。労働組合がある企業では組合員と非組合員で分けているケースもある」と堀中氏は話す。
マルチディスプレイにも対応予定Splashtop for CACHATTOに弱点があるとすれば、「4G/LTEなどの携帯電話回線だと通信料がそれなりにかかってしまうこと」と堀中氏。スマートデバイスで利用する場合には「3Gに最適化」する設定によって通信量を抑えることが可能だが、PCで利用する際には、Wi-Fiルーターを提供することなどは必要だろう。
e-Janネットワークスでは、Splashtop for CACHATTOの利便性をさらに高めるべく、現在、機能拡張を図っている。第一がマルチディスプレイ対応である。「できるだけ早い時期に提供したい」と堀中氏は意気込みを語る。
Splashtop for CACHATTOの年間利用料は27万円(税別。10ユーザー含む)。利用料以外には特別何か設備を用意する必要もない。
「今すぐテレワークを導入したい」「テレワークを試してみたい」というのであれば、ぜひ、Splashtop for CACHATTOを検討してみてはどうか。同社ではクラウド型以外にもオンプレミスタイプなど、様々なテレワークソリューションを用意している。きっと自社のテレワークに合うソリューションが見つかるはずだ。
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e-Janネットワークス株式会社
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