楽天モバイルと楽天シンフォニーは2026年2月19日、商用Open RAN環境におけるRAN(無線アクセスネットワーク)の省電力化の取り組みで、TM Forumから「自律型ネットワーク レベル4」の認定を取得したと発表した。
TM Forumは情報通信ネットワーク分野の国際的なオペレーション標準化団体で、自律型ネットワーク(Autonomous Network)の達成段階をレベル0から5までの6段階で定義している(参考記事:通信業界の競争は“AI活用競争” 運用自律化、AIエージェント、建設DXなどで効率化|BUSINESS NETWORK)。レベル4は「インテント(意図)駆動で自律的に適応し、複数ドメイン環境で動作する高度な自律型ネットワーク」と定義され、AIや機械学習を用いたクローズドループ管理により、運用は人間主導の意思決定から、意図に基づく自律運用へと移行する段階にあるとされる。
今回レベル4に認定されたのは、両社が共同開発した自律型RAN省電力化ソリューション。インテント駆動型のクローズドループ自動化を最小限の人的介入で実現し、商用ネットワーク上で動的に消費電力を最適化する点が評価された。クラウドネイティブなOpen RANアーキテクチャとAIを組み合わせ、顧客体験を維持しながらRANの消費電力を約20%削減できるという。
同ソリューションは、楽天シンフォニーが提供するOSS(Operation Support System:運用支援システム)とAI搭載のオーケストレーション基盤を統合したプラットフォーム上で動作する。RAN Intelligent Controller(RIC)を中核に、AI/機械学習を活用したrApps(RAN applications)を導入し、KPI分析やトラフィック予測、パターン検出などを通じて制御を行う。これにより、ネットワークが自律的に電力制御を判断・実行する仕組みを構築したとしている。
TM Forumによれば、商用Open RANネットワークにおける「RAN Energy Efficiency Optimization」シナリオでのレベル4認定は世界初(2026年2月時点)。同シナリオは、RANにおける消費電力をサービス品質(QoS)を維持しながら動的に最適化するための基準を定めたもので、RANのエネルギー消費と運用コスト、CO2排出の削減を目的としている。










