NTTドコモは2020年1月23日と24日の2日間、東京ビッグサイト・青海展示棟で「DOCOMO Open House 2020」を開催する。これに先立ち、22日にプレス向け内覧会が開かれた。
会場には250以上の展示コーナーがあり、特に今春商用サービスを開始する5Gに関する展示内容が充実している。その一部を紹介しよう。
「力触覚を利用した体験型遠隔操作ロボット」は、「重い」「硬い」「柔らかい」などロボットが感じる力触覚を5Gを使って遠隔のオペレーターに伝送する。
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将来的には、土をこねるといった繊細な作業も行えるようになるという |
オペレーターはコントローラーのハンドルを通じて力触覚をフィードバックすることで、精密な作業や繊細な作業を行える。このため、従来は現場にいなければ実現できなかった工場の組み立て作業や陶芸制作などを遠隔からでも実現できるようになるという。
「Volumetrics」は、自由視点映像により、距離や時間を超えた新しい体験を提供する映像配信基盤だ。
身体の動きなどを自由な視点から確認することができる |
専用スタジオであらかじめ撮影したVolumetricsデータをクラウド上にアップロードし、5Gを使ってスマートフォンなどのデバイスに配信することで、xR空間内で他のCGと組み合わせながら自由視点で映像を体感することができる。
会場でひときわ目を引くのが、人間と卓球ロボットの試合風景だ。
卓球で培ったコーチング技術を製造現場における作業者の生産性向上に活用する |
これはオムロンのコア技術である「センシング&コントロール+Think」を具現化した卓球コーチングロボット「フォルフェウス」で、センシングデータや画像データを収集・解析、対戦相手のレベルや球種に合わせてラケットの動作を制御する。
フォルフェウスは、機械が人間の能力を引き出す「融和」を目指している。今後は、製造現場で作業者の動きなどを撮影した映像データをAIで解析し、熟練者との違いを作業者にリアルタイムでフィードバックして生産性の向上や早期習熟を目指す実証実験を進めるという。