IDC Japanは2019年6月24日、国内SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)市場予測を発表した。
国内SD-WAN市場の市場規模は、2018年が18億6100万円だったのに対し、2019年には54億1800万円(前年比成長率191.1%)に成長するとIDCは予測している。さらに、2023年には346億7200万円(2018年~2023年の5年間における年間平均成長率79.5%)に達するとしている。
国内SD-WAN市場 ユーザー支出額予測、2018年~2023年
なお、同調査におけるSD-WAN市場は、SD-WAN関連のハードウェア、ソフトウェア、マネージドサービス、プロフェッショナルサービスに対するユーザー支出を対象としている。
IDC Japanは、SD-WAN市場が2019年に揺籃期から成長期に移行しつつあるとしており、SD-WAN製品や市場は現段階ではまだ発展途上ながら今後徐々に成熟し、長期的にはSD-WAN技術は市場に広く普及すると予測している。
同社 コミュニケーションズ リサーチマネージャーの小野 陽子 は「SD-WANは、パラダイムシフトをもたらす変革的な技術である。WAN関連市場のプレイヤーは、新規に、あるいは隣接ドメインからSD-WANを擁して自らの市場ドメインに参入してくる競合プレイヤーの動きに注意を払うべきである。当初は競合とはみなしていなかったプレイヤーもパラダイムシフトの波にうまく乗れば、数年後には脅威になる可能性がある」と述べている。