国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、KDDI、小金井市立前原小学校 は2019年1月10日、小学校の授業で次世代移動通信システム「5G」を活用した動画再生とファイルダウンロードを体験する学習を国内で初めて実施したと発表した。
5Gを体験する児童(左)と実証実験で用いたタブレット
この実証試験は、2018年11月21日から2018年12月12日まで東京都小金井市の前原小学校で実施された。
KDDIは、5Gを活用することで既存のモバイル通信では実現が困難であった大容量コンテンツの伝送が可能となり、高精細な映像を活用する学習が行えるとしている。授業の活性化に寄与することが期待されているという。
前原小学校の体育館に28GHz帯の実験システムを用いたエリアを構築。児童は5G対応のタブレットとWi-Fi対応のタブレットを用いて、それぞれの端末で同時に動画再生とファイルダウンロードを行い、5Gの特長の1つである超高速・大容量を体験する授業を行った。授業の中では、5Gが普及した後の社会について考え、さまざまな意見が出されたという。
なお、今回の実証試験では、サムスン電子が提供する「5G エンドツーエンドソリューション」を用いている。