KDDIとJR東日本は2017年9月28日、5Gを活用した実証実験を共同で実施すると発表した。
計画している実証実験は3つで、1つめは走行中における高速・大容量通信を目的とした実証実験。在来線試験電車「MUE-Train」を用いて、ビームトラッキングやハンドオーバー性能の検証を行う。また、先頭車両に設置した4Kカメラを活用し、高精細映像の送信や車内での8K映像ストリーミング受信も行う。実験の実施時期は10月中旬~下旬。
走行中における高速・大容量通信を目的とした実証実験
2つめは、駅ホームにおける電波伝搬試験だ。列車が頻繁に往来し、多くの乗客が乗降する駅ホームにおいて、28GHz帯の電波の伝わり方を検証する。また、電波が届く範囲を延伸するための要素技術であるビームフォーミングの検証も行う。実験の実施時期は10月下旬~11月上旬。
駅ホームにおける電波伝搬試験
3つめは、遠隔地をVRでつなぐ5G体感イベントだ。上野駅で実施される地域再発見産直市と宮城県の南三陸さんさん商店街を5Gで接続。VRにより、上野駅にいながら、南三陸さんさん商店街でのショッピングを体感できるイベントを2018年1月頃に開催する。
遠隔地をVRでつなぐ5G体感イベント