「生き残りを賭けたビジネスモデルの変革」――NECビッグローブがAndroidアプリマーケットを正式オープン

NECビッグローブ(BIGLOBE)は2010年8月24日、Android向けアプリケーションマーケット「andronavi」を正式オープンした。andronaviは2010年1月からトライアル展開を行ってきたものだ。

代表取締役執行役員社長の飯塚久夫氏は自社を取り巻く現状について、「従来、ユーザーがインターネットを利用する時は、我々ISPに申し込むのが前提だった。だが、KindleやiPhone等の登場で、端末を買えばISPに申し込むことなく使えるようになった。それは我々にとって大きな変化が始まっているということ」と述べ、andronaviの本格展開は「我々を取り巻く大きな変化に対して、ISPとしての生き残りを賭けたビジネスモデルの変革への本格的な取り組みだ」と語った。

代表取締役執行役員社長の飯塚久夫氏

andronaviは、(1)充実のアプリ・コンテンツ、(2)使いやすさ、(3)グローバル展開の3つの付加価値強化を軸に展開していく。

3つの付加価値強化を軸に展開

(1)については、アライアンスとBIGLOBEオリジナルアプリによって拡充していく。「電子書籍」「ゲーム」「エンタメ」「ツール」の各分野を幅広くカバーし、9月末までにAndroid初となるアプリを含め約250本を新たに投入し、ラインナップを650本に拡充。さらに2010年度末(2011年3月)には4000本のアプリ・コンテンツを品揃えする。

ラインナップ予定のアプリ・コンテンツ

(2)の使いやすさではまず、andronaviのサービス基盤を整備する。具体的には課金、不正利用防止、デバイス間連携・検索機能の強化を図る。また、ユーザーの検索性向上のために、現在8個のアプリ検索ジャンルを6個のメインカテゴリーと24個のサブカテゴリーにまで細分化して分類することで、より絞り込んだ検索を可能にする。

(3)のグローバル展開では、24日の正式オープンと同時に英語版のサイトも開設。12月から米国内でアプリケーション提供を開始するとともに、日本の人気マンガやゲームの英語版を揃える。マンガの英語版は200タイトルを配信する予定だ。また、2011年度以降は中国語やフランス語など多言語対応を実施していく。

BIGLOBEでは今後、スマートフォンだけに留まらず、幅広いAndroid端末への対応を実施していく。発表会では、NEC製7インチ液晶タッチパネルディスプレイ搭載タブレット端末「LifeTouch」をベースにした製品を11月に投入することもアナウンスされた。

11月に投入予定の「LifeTouch」をベースにしたタブレット端末

これらの取り組みにより、2012年度末(2013年3月)には、アプリ・コンテンツ数15万本、取扱高100億円、有料アプリ利用者数250万人(国内、海外比20:80)を達成したい意向だ。

今後の展開と事業目標

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