「クライアント側が100Gになる時代が来る。まさに100Gサービス時代の本格到来だ」
ノキアは2016年4月14日に記者会見を開催し、光伝送装置向けの新チップセット「Photonic Service Engine 2(以下、PSE2)」と、PSE2を搭載した新製品を発表。同社シニア・システム・エンジニアの舟木紀和氏は、PSE2開発の背景をこう説明した。
シニア・システム・エンジニアの舟木紀和氏 |
スマートデバイスやクラウドなどの普及が進むなか、トラフィックは急増の一途をたどっているが、これを支える土台といえるのが光伝送ネットワークだ。
「光伝送ネットワークはアクセス/メトロ/コアに分けられるが、メトロネットワークとコアネットワークの接続ポイントにおいてトラフィックが爆発的に増えている。そのため通信事業者においては、経済的に大容量のトラフィックを光伝送できる技術が求められている」と舟木氏は話す。
光伝送ネットワークでは、上流側のインターフェースはラインサイド、下流側をクライアントサイドと呼ぶが、舟木氏によれば現在クライアントサイドで一般的なのは10Gだ。
光伝送ネットワークの現状 |
しかし、トラフィックが急増していることから、クライアントサイドも100Gが主流になる時代が目前に迫っているという。実際、ルーターやスイッチを見ても、100Gポートの搭載モデルが急速に増えている。
また、クライアントサイドの100G化が本格化すれば、当然ラインサイドにはそれ以上の大容量が求められていくことになる。
光伝送ネットワークが直面している課題 |