ソフトバンクモバイルとソフトバンクテレコムは2010年7月26日、携帯電話を内線電話として利用できる法人向け携帯内線サービス「ホワイトオフィス」において、ユーザー宅内と専用サーバーを結ぶ接続回線メニューにIP回線接続を追加すると発表した。2010年8月2日より提供開始する。従来は携帯電話150台以上を使用する企業が対象となっていたが、新メニューの追加により、同50台程度からの中小規模ユーザーにも導入しやすくなる。
ホワイトオフィスは、携帯電話間、携帯電話-固定電話間において内線番号での通話が可能で、社内外で携帯電話を内線電話として利用できるFMC内線サービス。内線番号表示や保留・転送などの主要機能が携帯電話で利用可能なほか、内線電話の通話料金も定額で利用できる。
従来は、企業内交換機(IP-PBX、ビジネスホン)との接続は専用回線での接続に限られていた。今回、それに加えて、接続回線にソフトバンクテレコムのインターネット接続サービスODN「Bフレッツ」プランが利用可能になる。ユーザーは現在利用中の企業内交換機の設定変更だけで、より手軽にホワイトオフィスを導入できるようになる。
なお、ODN「Bフレッツ」プランでの接続には、別途専用ゲートウェイが必要。ODNのほか、「ULTINA lnternet」も利用できる。
図表:「ホワイトオフィス」IP接続サービスの利用イメージ(出典:ソフトバンク) |
具体的には、今回追加される新メニューにより、中小規模事業所でもホワイトオフィスの導入が可能になる。従来の専用回線の場合には、導入に当たって接続工事(10万5000円/PRI工事)、ホワイトオフィス専用線回線工事(3万1605円/PRI工事)の初期費用がかかり、またランニングコストとして専用線の接続回線料金がかかっていた。そのため、およそ150台以上の携帯電話を使用するユーザーが対象となっていた。
新メニューにおいては、専用回線接続の際に13万余掛かっていた工事にかかる費用が、ゲートウェイ登録料1万500円で導入可能になる。ランニングコストも専用回線に比べ割安となり、ソフトバンクテレコム広報によれば、「携帯電話50台からの中小のお客様にもご利用いただける」という。
IP接続サービスの利用料金は下記の通り。なお、別途、ODN(またはULTINA Internet)の利用料金・アクセス回線料金、専用ゲートウェイに係る費用が必要になる。
項目 | 金額(税込) | |
初期費用 | 内線番号登録料 | 1,050円/内線番号 |
固定電話拠点登録料 | 1,050円/固定電話拠点番号 | |
ゲートウェイ登録料 | 10,500円/ゲートウェイ | |
月額料金 | ホワイトプラン | 980円/回線 |
Wホワイト | 980円/回線 | |
ホワイトオフィス | 980円/回線 | |
ホワイトオフィスCH接続料 | 420円/CH |