「テロリストにとって、大規模な国際会議やスポーツ大会は格好の標的だ。2016年にG8サミット、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本は、間違いなくテロの標的と捉えられている」
アライドテレシス EtherGRID部 部長の青木実氏は、日本でもテロの危険性が高まっているとしたうえで、テロなどの脅威を検出・可視化する統合監視ソリューション「Envigilant(エンビジラント)」を紹介した。
Envigilantの概要 |
Envigilantは、放射線検出センサーやバイオケミカルセンサーなどを活用し、人体に危険を及ぼす放射線レベルだったり、サリン、マスタードガス、VXガス、炭疽菌といった生物化学兵器などを検出・可視化することができるソリューションである。
アライドテレシスは、センサーからネットワーク機器、サーバー、ソフトウェアなどをパッケージ化してトータル提供する。
Envigilantの論理構成イメージ。ネットワークはアライドテレシスのSDNソリューションである「AMF」、サーバー・ストレージは同社のIT統合プラットフォーム「EtherGRID」を採用する |
放射線や有害化学物質を検出するための機器・システムはいろいろと存在しているが、Envigilantの特徴はまず、複雑な専用ハードウェアを必要としない、IPネットワークベースのソリューションである点だという。
「IPネットワークベースで動くため、比較的安価かつ短期間で提供できることがバリューと考えている」(青木氏)。Envigilantの最小構成価格は「概算で1000万円程度」とのことだ。