iPadで各種事務をシステム化!事務機能を本社に集約して効率化
青山眼鏡ではKDDI Knowledge SuiteとiPadの導入に伴い、事務機能の本社集約も行っている。それまで交通費などの経費精算といった各種事務処理の多くは、各営業所の事務社員が行っていた。しかし、iPadを活用することでその多くをシステム化。営業マンと本社が直接やりとりするようにし、効率化したのである。
例えば、前出の在庫確認については、iPadから社内の在庫管理システムにリモートアクセスできるようにした。また、交通費などの経費精算については、KDDI Knowledge Suiteの機能を活用している。
さらに、営業マン自身の日々の活動も効率化された。これまで営業所に戻ってからパソコンで行っていた様々な事務作業を、外出中の空き時間にiPadで効率的に行えるようになったからだ。
iPad活用の第二幕である「提案力強化」も本格スタート
営業マンがスピーディにフィードバックする市場の声を活かし、マーケットインの会社へ変化し始めた青山眼鏡。次のステップとして最近、本格化し始めたのが、そうして企画・デザインした商品の魅力を、より深い説得力をもって伝えるための提案力強化だ。
1月に出来上がったバネリーナ、バネリーノのiPad用提案コンテンツ。青山眼鏡では、iPadを使ったプレゼン活動も本格的にスタートした |
iPadが提案力向上に効果があることは、すでに実感している。加藤氏が一例として挙げるのは、「鯖江コーナー」のケースだ。鯖江産のメガネを集めた鯖江コーナーの設置について、他店での展開例をiPadでビジュアルで見せながら取引先に説明すると、顧客の反応が違った。
また、こうした成功例をすぐに全社で共有し、スピーディに横展開できるようになったのも、KDDI Knowledge SuiteとiPadを導入したことによるメリットだ。「鯖江コーナーのような成功例がKDDI Knowledge Suiteに書き込まれると、『私も提案したい』といった反応がびっくりするくらい来ます」(加藤氏)
社長の青山氏が最も期待するのも、提案力の向上だ。
「メガネは、お客様が自由に選ぶというより、店員さんといろいろと相談しながら選ぶ商品です。ですから、その商品が売れるか売れないかを左右するのは、店員さんが勧めてくれるかどうかです」
自社商品の魅力を来店客に説明してもらうには、まずは販売店の店員に自社商品の魅力をよく知ってもらわないといけない。そのためのツールとしてiPadに期待しているのだ。
iPadを活用した提案用コンテンツ作りについては、今まさに営業企画課を中心に、活発な作業が進んでいるところ。導入から約半年、青山眼鏡では早くもiPad活用の第二幕がスタートしている。
写真は、円谷プロダクションと青山眼鏡のオリジナルブランド「ブラックアイス」のコラボレーションから生まれた、ウルトラセブンをモチーフにしたアイウェア ©円谷プロ |