シトリックス・システムズ・ジャパンは2015年2月19日、2015年度の事業戦略説明会を開催した。
まず2014年度を振り返ったマイケル・キング代表取締役社長は、グローバルでの売上が30億ドルを超えて成長していることを説明。また、国内では2014年に新たに、キリン、全日本空輸、鹿児島銀行、佐賀県、中外製薬などがシトリックスの製品を採用し、モバイルワークやワークスタイル変革を実現したと紹介した。
シトリックスの売上の推移 |
企業におけるクラウドサービスの利用拡大に伴い、サービスプロバイダーの売上が大きく伸びたのも2014年度のトピックの1つだ。「サービスプロバイダーの売上は、日本では前年比100%の増加をみている」
さらにキング氏は、「我々はユーザー企業に多くの選択肢を提供したいと考えており、そのうえではサービスプロバイダーがカギになる」とし、シトリックスのソリューションをクラウドサービスとして提供するサービスプロバイダー向けのプログラムを拡充したと発表した。
急成長するサービスプロバイダービジネス |
シトリックスは近年、「モバイルワークスタイル」を旗印にしてきた。2015年度もこの方向性は変わらないが、これをさらに推し進めるために新たに掲げられたコンセプトが「Software-Defined Workplace」である。
SDN(Software-Defined Network)やSDDC(Software-Defined Data Center)など、IT業界ではすでにSoftware-Definedという言葉はお馴染みだが、ソフトウェア定義のワークプレースとはどういうことか――。ワークプレースをすべてソフトウェアで実現。モバイルワークスペースが新しいデスクトップとなり、新たな生産性や効率性が拡がってくる世界がSoftware-Defined Workplaceだという。
キング氏は、「データセンターをSoftware-Definedにし、運用効率などを向上した次は何をするか。今度は人やアプリ、データをSoftware-Definedにし、生産性や収益性を向上していくことだ。そして、Software-Defined Data Centerの音頭はCIOがとったのに対し、Software-Defined WorkplaceはCEOがリードしていく」と説明。
データセンターの次は、Software-Defined Workplace |
さらに、Software-Defined Workplaceのための製品をすべて持っているのは「シトリックスが唯一」とアピールした。
ワークスペースのモバイル化のためのシトリックス製品群 |