MCPCモバイルソリューションフェア2014開催――企業モバイル活用とM2Mで最新製品とソリューションを展示

モバイル活用展示会「MCPCモバイルソリューションフェア2014」が11月21日、東京・青山TEPIAで開催された。

モバイル活用推進団体MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の主催で毎年秋開かれているもので、今年も44の企業・団体による展示や42ものセミナー講演が行われ、多数の参加者でにぎわった。

基調講演には、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課長の布施田英生氏が登壇した。「移動通信分野の最近の動向と今後の展望」をテーマに、携帯電話サービスの進展や周波数の割当てと整備、そして4G、5Gに向けた取り組みが紹介された。

基調講演で登壇した総務省の布施田英生氏

携帯電話サービスは、10年単位で新しいシステムになっており、1980年代は第1世代のアナログ方式、1990年代は第2世代のデジタル方式、2000年頃から第3世代で世界共通のデジタル方式、いよいよこれから第4世代(4G)のLTE-Advanced、そして2020年をめどに第5世代(5G)のシステムが導入されると述べた。

4Gの導入にあたり、今秋、総務省は新たに3.4~3.6GHz帯の電波割当て申請を受け付けた。本年度中に審査結果を出す予定だが、人口カバー率50%以上とすることや各事業者が割当てられてきた周波数をいかに有効活用しているかなどが審査基準だと明らかにした。

また5Gに向けた取り組みは、推進体制の整備や公的資金の集中的な配分、そして国際連携を重視していくことなどが述べられた。5Gはまだ要求条件が議論されている段階で、国際電気通信連合(ITU)や世界無線通信会議(WRC)などでの意見交換や協議を通じて、要求条件や標準化に向けての計画が立てられる予定だという。

展示エリアでは、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話3キャリアとメーカー各社の最新のモバイルソリューションが展示された。また、会場入り口では、日本マイクロソフトのWindowsタブレットの最新機種が紹介された。

展示エリアは多くの来場者でにぎわった

企業でのスマートフォン/タブレットの業務活用が本格化するなかで、BYODやそのためのMDM(モバイルデバイス管理)関連の製品が多数展示された。また、目立ったのが、M2M関連のソリューションで、モジュール、アダプター、ゲートウエイ、ルーターなど多様な製品があり、いよいよM2Mビジネスが本格化し始めていることが示されていた。また様々な業種での事例も紹介された。

10コースに分かれたセミナー講演でも、法人モバイルサービスの活用コースと、IoT/M2Mテクノロジーコースでは多数の参加者が集い、熱気に満ちていた。

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