Bluetooth SIG(Special Interest Group)は2026年7月28日、Bluetooth LEの新規格「Bluetooth LE High Data Throughput (HDT) 」の概要を発表した。
この新企画により、Bluetooth LEの最大データ転送速度は現在の2Mbpsから最大7.5Mbpsへと向上する。直交位相シフト変調(QPSK)や直交振幅変調(QAM)などの高次変調方式を採用することで、従来に比べてより多くのビットを無線信号に詰め込むことが可能になった。
また、物理層で前方誤り訂正符号化(FEC)を採用しており、干渉やノイズによって一部のビットが破損した場合でも、完全な再送信を行うことなくデータを復元することができる。信頼性の向上に加えて、コストのかかる再送信を回避することで消費電力の削減にもつながる。
発表によれば、Bluetooth LEの特徴である高効率性を維持しており、バッテリー駆動製品にとって不可欠な低消費電力動作を犠牲にすることなく、より高速な通信を実現できるという。不要な再送信を抑える新たなパケット構造も採用している。
実装デモでは、現在では約16秒かかる数MBのファイルの転送もHDTを利用すれば約4秒で完了する見込みだ。通信容量の拡大により、一定の通信時間内でデバイスはより多くのデータを送信できるほか、複数の高帯域幅ストリームを同時にサポートすることが可能になる。
Bluetooth SIGは、2026年後半に公開予定の次期Bluetoothコア仕様において、Bluetooth HDTを採用する予定だ。開発者やエンジニア向けに、Bluetooth HDTのドラフトが公開されている。













