NTT PCがEMCのストレージ「Isilon」を採用した理由

データ量の爆発的な増加に対応しつつ、その管理負荷をいかに削減するか――。クラウドサービス事業者はこの課題を解決するために、どのような視点でストレージ製品を選定しているのか。

NTTPCコミュニケーションズ(以下「NTTPC」)は各種のパッケージ型、オンデマンド型のクラウドサービスを提供している。同社は、その1つであるクラウド型メールサービス「Mail Luck!」において、サービス提供基盤となるストレージのリプレースを2012年後半から検討開始。EMCジャパンのスケールアウトNAS「EMC Isilon(アイシロン)」を採用し、既存ストレージからIsilon X400に移行した。
2014年3月7日に開催されたセミナー「国内外の先進ユーザに学ぶ、多様化するXaaSの裏側とは?」においてNTTPCの担当者が講演、Isilon選定のポイントや運用実態などについて話した。

NTTPC・データセンタ事業部、エンタープライズサービス部データセンタサービス担当の副島剛氏(左)と、ホスティングサービス部サーバプラットフォーム担当の中冨勝利氏

クラウド型メールサービスの課題を解決

Mail Luck!サービスは、2003年にサービスを開始し、これまでに約200社、約30万IDの導入実績を持つ。近年は、サーバー保管型でのメール利用が急速に拡大しており、このニーズに応えるためにMail Luck!も、いくつかの課題を抱えていた。具体的には、大容量メールボックスの必要性に加え、IMAP標準利用でのパフォーマンス、メールアーカイブ利用拡大への準備、サービス停止時間の短縮などがあった。NTTPC・データセンタ事業部エンタープライズサービス部データセンタサービス担当の副島剛氏は「ストレージがより重要になってきています」と話す。

これらを解決するため、ストレージの選定に当たっては次の3点を重視したと、同氏は話す。①保守費用を含めたGB単価、②故障時の信頼性、最小投資かつ将来の増設が容易なこと、そして③既存ストレージからのスムーズな移行だ。複数ベンダーの製品を比較検討した結果、「個々のポイントではEMCより優れた製品もありましたが、ECMのIsilonは、すべてにおいて抜け目なく対応していました」という。バランスに優れていたと言い換えることもできるだろう。

ストレージ選定において重視したポイント

副島氏は、実際のメールボックスデータの移行作業についても詳細を説明した。既存ストレージからIsilon X400にデータを移行するツールとして、標準コピーコマンドである「ISI VOL COPY」を利用。必要に応じて複数回の差分コピーを実施し、最終同期が完了した段階で、運用を移行先Iswilonへ切り替えた。この移行ツールについても複数の方式を検討した結果、コストパフォーマンスの高さからISI VOL COPYを採用したという。

なお、ISI VOL COPY利用時の注意点として、「移行元のストレージに負荷がかかるため、特に古い機種からの移行の場合は、事前に稼働状況の確認が必須です。小さな容量であってもコピーに時間がかかるため注意が必要」と指摘した。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

FEATURE特集

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。