既存ERPを段階的にAI化する新サービス「Rimini Agentic UX Solutions」
企業の変革をより後押しするために、同社が掲げているスローガンが「ERP Software is dead」だ。日本リミニストリート 社長執行役員の山本秀和氏は、これを「従来型ERPは終焉し、エージェンティックAI ERPに変化すること」と説明した。今後、AIエージェントがERPの業務を分担・自動化し、巨大で複雑な従来型EPRから、機能を切り出して組み合わせるコンポーザブル化への移行が進むという。

リミニストリートが提唱するエージェンティックERPへの移行プロセス
その具体策の1つが、SAPとServiceNowとの連携だ。同社は2024年にServiceNowとの提携を開始。第三者保守によって既存SAP環境を安定運用しつつ、ServiceNowのワークフローやUX、AI機能等を組み合わせるこで、既存システムを維持したまま段階的な機能拡張が可能になったという。
そしてこの日発表した新サービスが「Rimini Agentic UX Solutions」である。これは、ERP上で業務別にAI機能を適用できるように支援するものであり、営業、調達、物流、受注、財務など、企業の主要業務を網羅した26種のテンプレートを用意する。「導入により、ベンダーロックインからの脱却という技術的自由を得ることができる」と山本氏は話し、「傍観者ではなく、共創者としてビジネスを支援していく」と述べた。同社では向こう10年の国内戦略として、契約社1000社の達成と顧客満足度「5点満点中5.0」を目指していくという。

新サービス「Rimini Agentic UX Solutions」概要
オートバックスが事例紹介「2040年までの保守提供が決め手」
発表会では、オートバックスデジタルイニシアチブ 代表取締役社⻑の則末修男氏が導入事例を紹介した。同社はカー用品チェーン・オートバックスを中核とするオートバックスセブンのIT子会社。SAPとオラクル製品についてリミニストリートの第三者保守を利用している。「既存SAPのリプレースかHANAへのモダナイズか迷っていたときにServiceNowとの提携が発表され、しかも2040年まで保守が提供されることが採用の決め手になった」(則末氏)
ServiceNowとの連携機能により、会計システムの現行パッケージである「SAP ECC6.0」を活かしたまま、紙ベースの業務フローを大幅にデジタル化できたという。

SAPとServiceNowとの連携により紙ベースの業務フローをデジタル化
また、NotebookLMを利用した業績予想の自動化や、既存データウェアハウスとTableauを利用したデータ可視化などのモダナイゼーションにも取り組んでおり、成果を挙げているとした。則末氏は、こうした取り組みについて、「2040年まで面倒を見てくれるからできる」と話し、長期にわたる安定したサポートが業務変革を後押ししていると評価した。










