ICT技術解説[第4回]映像のワイヤレス伝送を実現するWi-Fi規格「Miracast」を徹底解説

今回のテーマは、「Miracast」(ミラキャスト)。映像(ディスプレイ画面)のワイヤレス伝送に関する技術で、スマートフォンやタブレットなどのWi-Fi対応デバイスの世界では新しい標準機能として急速に実装が進んでいる。

1.Miracastとは?

Miracastとは、2つのデバイス間でWi-Fi接続を確立し、一方のディスプレイ画面に表示されている動画などを、もう一方のデバイスの画面にそのままワイヤレス伝送して映し出す技術である。Wi-Fi Allianceが2012年9月に発表した。Wi-Fi Allianceでは、以前から「Wi-Fi Display」という名称で映像のワイヤレス伝送に取り組んできたが、認定プログラムの発表に伴い「Miracast」という名称が使われるようになった。

Miracastの接続パターンは実にシンプルで図表1の構成1が基本スタイルである。Miracastで接続された2つのデバイスの一方はソース(送信側のデバイス)、他方はディスプレイ(データを受信して表示するデバイス)として機能する。両者の距離は10mまで離すことができる。例えば、スマートフォン(ソース)とテレビ(ディスプレイ)がMiracastに対応していると、ケーブルを用意することなく、わずか数十秒の操作だけでスマートフォンの画面に表示されている動画がテレビ画面にも大きく映し出されるようになる。

図表1 Miracastの構成(トポロジ)
Miracastの構成(トポロジ)
出所:Wi-Fi Alliance資料をベースに編集部作成

Miracastの基本的な操作手順は次の通りだ。

(1)ソース(送信側)とディスプレイ(受信側)の両デバイスの電源をオンにする。デフォルトでMiracastが有効化されていない場合は、Miracastを有効化する。

(2)ソースまたはディスプレイのいずれかのデバイスから新しいセッションを開始する。セッションはどちらのデバイスからでも終了できる。例えば、ソースのユーザーインターフェースを使用する場合は次のような手順になる。

・接続可能なすべてのディスプレイを検索する。
・検出されたディスプレイを確認し、目的のディスプレイを選択する。
・ソースでコンテンツを再生する。
・ディスプレイにコンテンツが表示される。

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