KDDIとTBSテレビは2025年11月26日、11月14日・18日に開催された「キリンチャレンジカップ2025」の映像中継において、5G SAネットワークスライシングを活用したと発表した。Sub6とミリ波を動的に切り替えながら利用する「マルチバンドスライシング」を用い、大容量かつ安定した中継用のネットワークを実現した。
具体的には、4月に提供開始した「放送事業者向け5G SAネットワークスライシングソリューション」を利用し、中継専用の帯域を確保することで、安定した高品質な映像配信を実現。モバイル通信ならではのケーブルフリーによる臨場感あふれる映像撮影を可能にし、場所や角度にとらわれない自由な映像表現をサポートした。

中継現場の様子
また、最大約7万人が集まる国立競技場会場内の通信品質を向上するべく、5G(Sub6)の2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)に対応した無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を導入。これにより、au回線のSub6利用時は、無観客時で1.6Gbpsを超える通信速度を確認した。さらに、DB-MMUとミリ波を用いたエリア構築により、満席時においても会場内で400Mbpsを超える速度で安定した通信が可能であることを確認できたという。











