NECネッツエスアイは2010年6月30日、自席のPC環境を「iPhone」「iPad」に画面転送するリモートアクセスソリューション「持ち出しマイデスク for iPhone & iPad」の提供を開始した。自席PCと同じ画面、同じ操作での業務が可能で、端末側に情報が蓄積されないためセキュリティ性を保ったモバイルワークが可能になる。
図表:「持ち出しマイデスク for iPhone & iPad」の利用イメージ(出典:NECネッツエスアイ) |
利用方法は図表の通り、専用クライアントソフトウェアから接続先のPCを選択すると、SSL暗号化通信で転送されたPCデスクトップ画面が表示される。いわゆる画面転送型のリモートアクセスシステムで、端末側には情報が蓄積されず、情報漏洩リスクが軽減できる。
導入に当たっては、米Array Networks社のSSL-VPN装置「Array SPX」を社内ネットワークとインターネットの境界部に設置し、iPhone/iPadに専用ソフトウエアをダウンロードする。シンプルなシステム構成で、接続先の社内PCへのソフトウェアインストールも不要なため、短期間かつ低コストでの導入が可能という。
価格は、社員数200人、同時接続人数10人の場合で約130万円(税込、SI費除く)から。また、NECネッツエスアイのネットワークトータルオペレーションセンター(nTOC)からシステムをリモート運用・監視し、万一のシステムダウン時には保守エンジニアを派遣するなどのサポートサービスも用意している。
なお、NECネッツエスアイは、本ソリューションの提供に合わせて、ソフトバンクテレコムとモバイルソリューションの法人向け販売について協業契約を締結したと発表した。今後、iPhone/iPad以外のスマートフォンや多機能型携帯端末への対応も含め、社内外問わずシームレスに業務が行えるモバイルワークソリューションの展開を進めていく方針という。