スマートフォン市場は現在、アップルのiOSとグーグルのAndroidが合わせてシェア9割を占める2強状態が続いている。そうしたなか、この勢力図に風穴を開けようとする新たな動きが見られる。
非営利団体Mozilla Foundationの「Firefox OS」、Tizen Associationの「Tizen」などで、HTML5をベースとしたWebアプリによるサービス環境という2大OSにはない自由度の高さから、各国の通信キャリアや端末メーカーの支持を集め始めている。
図表1 Firefox OSとTizenの比較 |
日本では、NTTドコモがTizenを搭載したスマートフォンを2013年後半に導入する。一方、KDDIは今年2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress 2013で、スペイン・テレフォニカやドイツテレコムなど世界の通信キャリア17社とともに、Firefox OSへの賛同を表明。取締役執行役員専務の石川雄三氏が2014年後半に日本で製品化する計画を明らかにした。
KDDIがなぜFirefox OSを選択したのか、そして日本における端末・サービス展開をどう考えているのか見ていく。