イオン、ソフトバンクテレコムとO2Oサービスを開始「こちらからお客様の変化を生み出していく」

イオンとソフトバンクテレコムは2013年3月7日、O2Oサービスでの協業を発表した。全国の総合スーパー「イオン」など約460店舗で3月15日から展開し、さらに食品スーパーの「マックスバリュ」など約1000店舗でも順次サービスを開始する計画だ。

イオンとソフトバンクテレコム
イオンリテール 代表取締役社長の梅本和典氏(左)とソフトバンクテレコム 代表取締役副社長 兼 COOの宮内謙氏。両者の真ん中にあるのはバーコード読み取り・発券機の「HappyGate」。ソフトバンクテレコムの「CouponGATE」をイオングループ向けにカスタマイズした

O2O(オンライン・ツー・オフライン)とは、ネットとリアル店舗を連携させて、来店促進や購買拡大などを図るための仕組みのこと。今回の取り組みでは、ヤフーが提供するO2Oサービス「ウルトラ集客」を利用し、Yahoo! Japanに掲載したバナー広告からキャンペーンサイトへ誘導。キャンペーン参加者は店舗に行き、バーコード読み取り・クーポン発券機「HappyGATE」にバーコード情報をかざすと、特典クーポン券などが発行され、レジで商品と交換することなどができる。

O2O
12月~1月に実施されたテストマーケティングではペットフードを1袋プレゼントというキャンペーンに対して1725人が実際に来店。「大変有効な手段と確認できた」(イオンリテールの梅本社長)という

また、マルチキャリア対応のスマートフォン向けアプリも開発し、来店するとイオンの電子マネー「WAON」がもらえる「来店WAONポイント」やショッピングセンター内のイベントへの誘導、クーポンの自動配信なども行う予定。ショッピングセンター内にはWi-Fiスポット「AEON Wi-Fi(仮称)」も6月から順次設置していく。

イオンとソフトバンクが協力して提供していくO2Oサービスの全体像
イオンとソフトバンクが協力して提供していくO2Oサービスの全体イメージ

イオンリテール 代表取締役社長の梅本和典氏は、「情報通信技術がすさまじい勢いで進化する中、お客様の買い物行動は大きく変化した。店舗とネットを高度に使い分けるという、数年前には考えられない状況になっている。企業にとっては、情報通信技術を使って新しいサービスを創造していくことは緊急の課題だ。こちらからお客様の変化を生み出していく」と、急成長するネット通販業者に対抗するうえでも、徹底的にO2Oに取り組んでいく考えを示した。

また、今回パートナーとしてイオンのO2Oの取り組みをサポートするソフトバンクテレコム 代表取締役副社長 兼 COOの宮内謙氏は、「今までソフトバンクグループはICTで生産性向上とコスト削減に貢献してきた。これからはヤフーと一緒になってICTで売上拡大にも貢献していく。これが本当のO2Oだ」と話した。

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