三木谷社長、2025年度の楽天モバイル通期黒字化は「実現可能」 通信品質改善に向けて1500億円の設備投資

楽天グループが2024年度第4四半期(4Q)の決算説明会を開催。連結Non-GAAP営業利益は前年同期比1601億円増の70億円となり、5年ぶりの通期黒字化を達成した。2025年度における楽天モバイルの通期黒字化に向けては、「実現可能性が極めて高い」とし、その実現に向けて約1500億円の設備投資を行う計画だ。

楽天モバイルの通期黒字化に向けて「1000万回線」目指す

2025年度における楽天モバイルのEBITDA通期連結黒字化に向けて、代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏は、「実現可能性が極めて高い」と展望した。まずは楽天モバイルの累計契約回線数1000万回線を目指し(2024年12月末時点では830万件)、そのために「我々が比較的弱い領域である地方や高齢の方々に対して強化を行っていく」とした。

楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員 三木谷浩史氏

楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員 三木谷浩史氏

通信品質のさらなる向上に関しては、2025年は約1500億円の設備投資を行う予定。駅構内や地下鉄沿線の電波改善や、プラチナバンドを活用したカバレッジホールの削減に取り組むという。

通信品質改善に向けて設備投資を推進

通信品質改善に向けて設備投資を推進

米AST SpaceMobileと共同で取り組んでいる「衛星と携帯電話の直接通信サービス」については、2025年春頃に国内で実証実験を行う計画だ。直近2年間で商用衛星60機を打ち上げる予定で、日本全域をカバーする通信サービスを2026年以内に提供開始するとした。「楽天モバイルだけが、どのような自然災害があっても“つながる”という状況を実現できる」と三木谷氏は自信を見せた。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。