3Qは増収増益
決算については、3Qまでの連結売上高は前年度比2.3%増の4兆3642億円、営業利益は同2.0%増の8646億円で増収増益だった。主要事業の着実な成長に加え、ローソンの業績が好調だという。
連結業績ハイライト
セグメント別に見ていくと、3Qまでの通信ARPU収入は前年度比2.2%増の1兆4882億円となった。昨年12月に提供開始した「auマネ活プラン+」やUQ mobileの新プラン「コミコミプラン+」の市場投入が功を奏しているという。
総合ARPU収入
ネットワークの強化に関しては、Sub6基地局全域で5G SAサービスを提供し、さらなる通信品質の向上を目指すとした。また、auスマホとStarlink衛星の直接通信サービスを2025年春より開始する。「サービス提供に向けた準備は完了している。今春より対応機種が大きく広がり、200万人規模のお客様への提供を目指している」(髙橋氏)という。
ネットワーク強化について
ビジネスセグメントの売上高については、3Qまでの累計で前年度比9.0%増の1兆120億円。うちグロース(付加価値)領域が同19.9%増の5300億円と牽引した。グロース領域の中でもIoT関連サービスが好調で、売上高は同20.8%増の1220億円、IoT累計回線数も同22.2%増の4852万回線となった。
ビジネスセグメントの連結業績
OpenAIとソフトバンクGの提携についても言及
OpenAIとソフトバンクグループは2月3日、企業用AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」の独占販売に関するパートナーシップを締結し、合弁会社「SB OpenAI Japan」の設立を発表したが、髙橋氏はこの件についても言及した。
「AIは今後、LLM(大規模言語モデル)からAIエージェントに移行していくことは明らか。法人向けにAIエージェントを販売する会社を作り、法人から出てくるデータを連携させながら今後の産業に寄与させていくという発想は、その通りだと思う」との見解を示した。
一方、「LLMの世界が非常に早いスピードで動いているなか、OpenAIだけにスティック(固執)していいのかなと、個人的には思った」と語った。