「46%の組織が1年以上前のアクセスキーを使用」 Datadogがクラウドセキュリティの調査レポート

調査対象の組織の46%が1年以上前のアクセスキーを利用しており、こうした認証情報の不適切な利用がクラウドからの情報漏洩を引き起こすーー。Datadogは独自に行ったクラウドセキュリティに関する調査結果を発表し、最新の認証メカニズムの活用による対策の必要性を訴えた。

過剰な権限設定は大きなリスク

また、「ワークロードに過剰な権限を与えてしまうと、大きなリスクが生じる可能性がある」ことも、レポートの調査結果として萩野氏は指摘。AWS EC2インスタンスの17.6%が、アカウント内のすべてのS3バケットからデータをリストアップしてアクセスできるなどという必要以上の権限が付与されているという。

AWS EC2インスタンスの17.6%に必要以上の権限が付与

AWS EC2インスタンスの17.6%に必要以上の権限が付与

同様に、Google Cloudサービスにおいては、3台に1台のVMが機密データにアクセスできる権限が設定されており、「クラウドワークロードは攻撃者にとっては一般的なエントリーポイントになるので、リソースに対する権限を可能な限り考えて設計して制限することが重要だ」と萩野氏は呼びかけた。

Google Cloudサービスでは、3台に1台のVMに機密データにアクセスできる権限が設定

Google Cloudサービスでは、3台に1台のVMに機密データにアクセスできる権限が設定

その一方で同レポートは、パブリックアクセスのブロック機能や、EC2インスタンスにおけるIMDSv2(セキュリティを強化したメタデータの取得サービス)などのセキュリティ対策を実行する組織の割合が増えつつあることも明らかにしており、進化する脅威への対策としてこうした最新の設定の利用による改善に取り組むべきであるとしている。

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