リコーが無線機能を強化した現場対応デジカメ「RICOH G900SE II」、企業ネットでの管理機能も向上

リコーイメージングは2024年8月8日、雨や粉塵など建築や災害、医療などでの過酷な現場に必要な防水・防塵・耐衝撃・耐薬品性能を備え、Bluetooth規格や無線LAN規格、近距離無線通信NFC カード(Felica、Mifare、ISO1443 Type A/Bの非接触ICカード)にも対応した「RICOH G900SE II」を発売した。

「RICOH G900SE II」

「RICOH G900SE II」の外観

本製品は、2019年5月に発売した「RICOH G900SE」の後継機であり、同日に発表したデジタルカメラ「RICOH G900 II」の機能拡張モデル。主にリコーのOA機器販売ルートを通じて販売する。メーカー希望小売価格は15万5000円(税別)。

RICOH G900SE IIは、セキュリティニーズの高い現場、電気・ガス・水道・道路などのインフラ保守管理や災害対応、自治体、警察、消防や病院などの写真管理業務に威力を発揮するモデルだ。

無線通信機能は、Bluetooth v3.0/v4.2 BLE(Bluetooth Low Energy)、無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac 2.4/5GHz)を内蔵。PCだけでなく、スマートフォンや企業ネットワークへの無線データ送信が可能だ。Bluetooth v3.0/v4.0に対応した外部GPS機器、バーコードリーダー、レーザー距離計とのデータ連携により、それらの情報を画像に紐づけすることができる。

また、近距離無線通信NFCカード(Felica、Mifare、ISO1443 Type A/Bの非接触ICカード)にも対応。例えばNFCカードをカメラ本体にかざすことで、カメラロック機能の施錠、解除が可能だ。あらかじめカメラにユーザーリストを登録しNFCカード情報をカメラメモに連携させることで、社員証をカメラ本体にかざせば、ユーザーリストに準じて氏名を画像に紐付けして記録することができる。

企業内ネットワークで複数台を使用する場合は、1台1台のファームウェアバージョンアップやカメラのメニュー設定、カメラメモのリストファイルをネットワーク内のサーバーにセットアップすることで、複数台を一括で自動設定できる。同様のセットアップはSDカード経由でも可能だ。また、サーバー内で管理する時刻をカメラへ自動で設定することができる。

過酷な業務現場での使用を想定し、小型軽量ながらレンズ前面に強化保護ガラス、要所にプロテクターを装備。過酷な現場環境下での本格使用に耐える2.1mからの耐落下衝撃性能やホコリに強い防塵性能(JIS保護等級6級、IP6X準拠)、マイナス10℃でも動作が可能な耐寒構造、100kgまでの重さに耐える耐荷重構造なども備える。

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