楽天モバイルは2024年6月27日にプレスカンファレンスを開催し、プラチナバンドによる商用サービスを同日より開始したと発表した。
同社は今年6月を以て、携帯キャリアサービスの契約数が700万回線を突破。650万回線に到達した4月時点から約2カ月で50万回線が増加し、3カ月間の純増契約数は過去最大を記録したという。
携帯キャリアサービスの契約数が700万回線を突破
楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷浩史氏は、「1000万回線を早期に達成したい」と意気込み、目標達成に向けた3つの“最重要戦略”を紹介した。
楽天モバイル 代表取締役会長 三木谷浩史氏
1つ目は、5G(Sub6)エリアの拡大だ。
通信品質の向上を目的に、楽天モバイルはSub6(3.7GHz帯)基地局の整備を進めてきた。ただ3.7GHz帯は衛星通信との干渉問題もあり、地球局周辺のSub6基地局は出力を制限する必要があった。
しかし、共用帯域における衛星通信との干渉調整条件が緩和されたことで、Sub6基地局の出力アップが可能になった。
これに伴い、2024年内に関東地方の5Gエリアを最大1.6倍にまで広げる計画。また、すでに東海地方では約1.7倍、近畿地方では約1.1倍のエリア拡大が実施済みだ。
2024年内に関東地方の5Gエリアを最大1.6倍にまで拡大
今年6月にはMassive MIMOを用いたビームフォーミング機能拡張を全国で実施。「基地局のキャパシティが改善され、通信速度と安定性が大幅に向上した」と三木谷氏は胸を張った。