A10ネットワークスは2012年4月25日、サーバーロードバランサ/アプリケーション最適化等の機能を提供するアプライアンス製品「AXシリーズ」の最新モデルを発表した。5月から提供開始する新製品「AX3530」は、1Uラックサイズで100Gbps超、同時接続数が最大2億5600万という高パフォーマンスが特徴。さらに、IPv4アドレスの延命を図るCGN(Carrier Grade NAT)や、IPv6移行ソリューション「NAT64/DNS64」「DS-Lite」「6rd」「Stateless NAT46」もサポートしている。
代表取締役社長兼CEOの小枝逸人氏(左)とマーケティング部の高木真吾氏 |
新製品開発の背景として、同社・マーケティング部の高木真吾氏は、スマートフォンの急速な普及や、それに伴うWiFiスポットの増加などを上げた。「IPv4アドレスが急速に消費されており、そのためv4アドレスの延命策として当社のソリューションが多くの国内キャリアなどでも採用されているが、さらに高パフォーマンスの製品が強く求められるようになった」。
AX3530は、Intel Xeon8コアプロセッサを2基搭載。10Gbファイバ(SFP+)を12ポート、1Gbカッパを4ポート、1Gbファイバ(SFP)を2ポート備えている。価格は1990万円で、通信キャリア/ISP向けに販売する。
新製品「AX3530」の性能と、従来機種との比較(クリックして拡大) |
また、新製品発表に合わせて、代表取締役社長兼CEOの小枝逸人氏(ヴァイスプレジデント 南アジア)が、国内における販売・サポート体制強化に向けた取り組みなどについて説明した。
最近の施策としては、国内にサポートセンターを設立。さらに販売パートナーとの関係強化を目的に大阪オフィスの開設、業種特化型の営業を行うビジネス開発本部の設置などを行っているという。「販売およびサポートの拡充に向けて人員も増強を続けている。こうした取り組みのほか、パートナーに利益を還元する施策も増やしていきたい」との方針を話した。