Coltテクノロジーサービスは2024年6月5日、アジア成長戦略に関する記者説明会を開催し、フィリピン、台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアの東南アジア6カ国で事業を拡大すると発表した。
Colt アジア太平洋地域社長の水谷安孝氏
Coltは今後3年間でAPAC地域において総額1億ユーロ(約168億円)の投資を予定しており、その一部となる。
東南アジア6カ国で2024年内にサービスを提供する
これまでColtは、東南アジア6カ国では顧客企業から要望があると、そのつどパートナー企業を探して交渉し調達していた。今回、パートナー企業との戦略提携により、以下の3点で差別化を図ることが可能になるという。
サービスレベルや価格設定で差別化を図る
1つめが、包括的なグローバル対応だ。
自社ネットワークおよび提携ネットワークをグローバルで統合することで、複数の地域をまたいだ包括的なサービスを提供する。
2つめが、サービスレベルの標準化だ。
地域ごとにバラつきの見られるサービスレベルをできるだけ標準化することで、グローバルネットワークの管理をよりシンプルにする。
3つめが、戦略的な価格設定だ。
複数の企業のニーズをColtがまとめ、規模の経済を活用することで、用途に合わせた柔軟な価格設定を実現する。
Coltがまとめて提供することで、企業の負荷が軽減される
「日本企業がグローバルなネットワークを構築しようとすると、場合によっては100社以上と国際的にやり取りする必要がある。国ごとに異なる言語を使ってネットワークを調達するには時間やコストがかかるが、それをColtがまとめて提供することで企業の負荷が軽減される」と水谷氏は説明した。