Slack AIが日本上陸 会話型検索や要約機能を搭載

セールスフォース・ジャパンは今年4月より、Slack AIの国内提供を開始する。強固なセキュリティやプロンプトが不要である点などが売りで、会話型検索機能や、チャンネル・スレッド要約機能も備える。

セールスフォース・ジャパンと米Slack Technologies(以下、Slack社)は2024年3月28日にメディア・アナリスト向け説明会を開催し、グローバルのデスクワーカーを対象にしたAIに関する調査結果と、Slack AI日本語版の4月17日からの提供開始を発表した。

Slack社が今年1月に実施した調査によると、グローバルにおける業務へのAI活用は、前四半期から24%増加した。2023年9月時点でAIを使ったことがあるデスクワーカーは5人に1人だったが、2024年1月時点では4人に1人になった。

グローバルにおける業務へのAI活用は、前四半期から24%増加

グローバルにおける業務へのAI活用は、前四半期から24%増加

一方、日本における業務へのAI活用は、前四半期から10%減少した。「世界で最も低いAIの普及率だ」とSlack社 ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス担当SVPのクリスティーナ・ジャンザー氏は指摘した。

Slack社 ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス担当SVP クリスティーナ・ジャンザー氏

Slack社 ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス担当SVP クリスティーナ・ジャンザー氏

「現在の仕事におけるタスクがAIと自動化によって処理されることについて、どのように感じるか?」というアンケートに対しては、グローバルのデスクワーカーの42%が、国内ではグローバルを上回る53%のデスクワーカーが「喜んでいる」と回答。「日本は、AIに対するポジティブな意見が世界で最も多い」(ジャンザー氏)という。

Q:現在の仕事におけるタスクがAIと自動化によって処理されることについて、どのように感じるか?

Q:現在の仕事におけるタスクがAIと自動化によって処理されることについて、どのように感じるか?

また、AIについて明確なガイドラインがあるグローバル企業のデスクワーカーは、AIツールの使用率がおよそ6倍高かった。一方、AIに関する倫理や安全性についてトレーニングを受けていないデスクワーカーは70%に及んでおり、「AIに関するガイドラインを明確化し、AIツールの使用を受け入れることが必要だ」とジャンザー氏は述べた。AIに関する相互学習やチーム学習の重要性も訴えた。

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