「我々は130年以上の歴史がある企業向けコミュニケーションベンダー。電話を発明したグラハム・ベルを起源にもつ」。こんな自己紹介から始まったのが、日本アバイアの山本契氏のUCサミット2011での講演である。電話の発明者を始祖にもつアバイアは、これからの企業コミュニケーションをどうリードしていこうと考えているのか。山本氏はまず企業コミュニケーションを取り巻く状況について整理した。
日本アバイア ソリューションマーケティング部 山本契氏 |
山本氏が重要なトレンドとして挙げたのは、スマートフォンとTwitterなどのソーシャルメディアの普及である。これにより、場所にとらわれない働き方が着実に根付き始めているほか、コミュニケーションの手段も多様化。その結果として、ビジネスの現場では「従来以上にリアルタイムなコミュニケーションが求められるようになっている」という。どこにいても様々な手段でコミュニケーション可能になったことで、より迅速な対応が要求されているわけだ。そこで企業は、iPhone、Androidなどの多様なデバイス、そして電話やビデオ会議、ソーシャルなどの多様なコミュニケーション手段にどう対応していくか、という課題に直面しているが、その解決策となるアーキテクチャが「Avaya Aura」だという。
Avaya Auraが実現するコミュニケーション環境 |
Avaya Auraのメリットは大きく2つある。1つはマルチベンダープラットフォームだ。Avaya Auraでは、様々なベンダーのPBXやビデオ会議システムなどを統合できる。もう1つは、BPMやERP、CRMなどのビジネスアプリケーションと連携し、ビジネスプロセスを自動化するエンジンが入っていることだ。「例えば震災時にわざわざ1人ひとりに電話をかけて安否確認するのか。これまで人が介入していたプロセスを自動化することで、よりスピーディにリアルタイムコミュニケーションが行えるようになる」と山本氏はビジネスプロセスを自動化することの重要性を訴えた。