シスコが循環型経済プログラム「Cisco Green Pay」、製品再利用を促進へ

シスコシステムズは2023年3月23日、日本国内において、シスコ製ハードウェア製品の循環利用を促進する「Cisco Green Pay」プログラムを開始した。

Cisco Green Payは、シスコの循環型経済(サーキュラーエコノミー)に賛同、同意した顧客に対して、シスコ製ハードウェア製品の使用期間に応じてインセンティブを付与する特別ファイナンスプログラムだ。利用契約の終了後にはシスコが無償で当該製品を回収。同社の循環型経済プログラムに基づいて処理されることを示す証明書を発行する。

Cisco Green Payの概要(シスコWebサイトより)

Cisco Green Payの概要(シスコWebサイトより)

シスコは2021年に、2040年までにスコープ1、2、3のすべてで温室効果ガス排出を実質ゼロにするネットゼロを達成する公約を公表している。中間目標として2025年までに、グローバルでスコープ1およびスコープ2のネットゼロを達成することを目指しており、サステナビリティと循環型経済の原則を事業全体に組み込むことを重点のひとつに設定。製品の設計、管理、梱包、修理、再利用、リサイクルなど製品ライフサイクル全体を通して変革を推進している。

この取り組みの一環として進められるCisco Green Payは、所有型ではなく循環型のITを推進する購買モデルを導入するもの。返却や再利用される製品数を増やすことで、前述の目標達成を推進する。シスコでは、回収製品の99.9%以上のリユース、リサイクルを達成し、廃棄率(リデュース)は0.1%未満に抑えているという。

Cisco Green Payプログラムは、ネットワークインフラストラクチャ、データセンター、ハイブリッドワーク、スマートビル、サービスプロバイダーインフラストラクチャなど、ほぼすべてのシスコ製品が対象。シスコのソフトウェアやその他サービスと組み合わせて利用することも可能だ。

3年(36か月)から5年(60か月)の支払い期間を設定し、ハードウェア部分には最大5%のインセンティブを付与する。利用契約の終了時にはハードウェア製品の返却、または1 年延長を選択できる。また、製品の返却に要するすべての集荷、運搬費用はシスコが負担する。

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