5Gの未来 4つのポイントをIoTベンダーが解説

上海発のセルラーIoTプロパイダ―であるクエックテルが、5Gの市場トレンドについての分析を寄稿してくれた。5Gや、それらを自衛網で扱うローカル5Gは世界中で期待を集めている一方で、普及に向けてはまだ課題も存在する。前半ではそれらの市場動向を解説した上で、12/2後半では5G普及で意外と落とし穴になりがちな「アンテナ」についての解説を提供する。

3. ネットワークのカスタマイズ

英オリ・インダストリーズ社でコミュニティ担当VPを務めるメリッサ・ドレ氏によると、企業は5Gならではの特徴を活用して自社の課題を解決し、イノベーションを目指すにつれてローカル5Gの利用も本格化させていきます。

ローカル5Gのカスタマイズを大いに行い、テクノロジーを利用した効率と生産性の向上を進めるようになります。

「ローカル5Gの利用者は半分以上を製造業が占めており、エンタープライズ5G分野のリーダーたちは、分散配備されたローカル5Gで、大規模なネットワークを展開しています」

「このような企業は、データ主権とネットワーク・セキュリティについて、5Gならではの特徴を生かしたユースケースへのニーズを持っています。5Gは、組織のデータ、ユーザー、デバイスを守ることを考慮して開発する必要があります」

4. 使いやすさ

Wi-Fiは、かつては設定やセキュリティ・プロトコル、全般的な使いやすさの点で気軽に利用することができませんでした。しかし、このような問題も数年前になくなり、Wi-Fiは劇的に普及しています。今やWi-Fiの仕組みやその基盤となるテクノロジーについてそれほど理解していなくても、大部分の家庭でWi-Fiを利用できるようになりました。

ローカル5Gがアーリーアダプター(早期導入者)以外のユーザーからも利用されるためには、5GにもWi-Fiのような扱いやすさが必要です。

デル・テクノロジーズ社でテレコムシステムビジネス担当SVP兼GMを務めるデニス・ホフマン氏は、次のように述べています。「各企業はネットワーク事業者ではありません。ですから、簡単に管理やレンタルのできる包括的なソリューションを用意し、ローカル5Gや移動体通信ネットワークの運用をWi-Fiのように容易にする必要があります」

「ローカル5Gでは、製造業と小売業がリードしていますが、採掘業やテーマパークなど、専門性の高い業種が関心を寄せています。地理的に大規模に事業展開する業種にとっては、ローカル5Gを活用することで機器の遠隔操作や、映像配信などにより顧客エクスペリエンスを充実させることができます。私たちはまだほんの入り口に立っているにすぎませんが、ローカル5Gは、ビジネスの成果と収入をよい方向に変革するチャンスをもたらします」

次回のコラムでは、最高の5Gパフォーマンスが実現できる「5Gアンテナ」の最適化について紹介します。

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